子と2Dシューティング】
クリックで拡大(撮影:中野龍三)。

先日、往年の2Dシューティング「ストライカーズ1999」がとんだ安値でダウンロードできた話をしたが、これに息子(7歳8ヶ月)が興味を持ってしまい、一緒に遊ぶことに。

自分はSwitch本体を持っておらず、持っているのは息子と息子2(4歳2ヶ月)なので、自分が欲しいソフトは、息子のSwitchに入れて、遊ぶ際は息子に本体を借りることとなる。
なので、簡単に息子の目に留まってしまうのである。

さて、今現在において“シューティング”といえば、「Apex Legends」のようなFPSや、その他TPSなど、“3Dのもの”である。
昭和の名作「ゼビウス」とか、この「ストライカーズ1999」のようなシューティングを、今の世間はどれほど認識できているのか……。

ただ、息子にとっては新鮮なゲームコンテンツであり、こうやって遊んでいるのである。

……ただし、あまりに難しい!!

25年前の自分のプレイ】
クリックで拡大(撮影:中野龍三)。 クリックで拡大(撮影:中野龍三)。

このゲームは元々はゲームセンター(ゲーセン)のゲームであり、自分はかつてこのゲームをノーミス2周クリアし、競技で“全国一位”になったことがある。
ただし、それは四半世紀前のことであり、今ではほとんど覚えていない。

なので、2000年に自分がゲーセンでビデオ収録(VHS)したものをHDDに取り込んであるので、それを見返してみる。

大量かつ超高速の敵弾をスイスイ抜けていくのだが、ああこんな事やってたわ、よくやるわと。

雑化のジレンマ】

ただ、息子に「これ(※膨大なボスの敵弾)の避け方は?」と、なかなか説明ができない。
これを避けるための攻略の“理屈”が、あまりに「ややこしい」からだ。

上記の動画では、ボス敵の弾数・弾速から「切り返し」ができず、避け切るには「左から右に一筆書きで抜けていく」しかない。
だから自機狙い弾を引きつけながら、少しずつ右移動して、最後の攻撃は、画面端で自機を右上に入力して「減速」する(※ゲームの仕様上そうなる)ことで敵弾を全部すり抜けられる……となるのだが、そんなのを7歳の息子に説明できるはずがない。

およそゲームというのは「理屈で攻略していくもの」であり、それがゲームの面白さにつながっていくのだが、続編や同ジャンルの新作が出るたびに、その“理屈”が複雑化していく傾向にある。
同レベルの理屈では、簡単に解かれてしまい、すぐ飽きられてしまう。

そんなゲームはパッケージやダウンロード版の場合、つまらないので買われないし、ゲーセンの場合だと、「飽きられてプレイヤーが減る」か「1コインで長く遊ばれてしまう」かを辿り、どちらに転んでもインカムが落ちる羽目になる。

なので、ゲームは時系列的に“難化”することになるのだが、そうすればそうするとで、ウチの息子みたいに「こんなの分からない!」となる。
結果、付いていけない人が増えて、客が減り、儲からなくなる。

四半世紀前、そんなジレンマを延々と見続けてきて、諸々の2Dシューティングも自分達のような競技者やマニアしかやらなくなったな……と嘆息することがよくあった。

ただ、これは2Dシューティングだけでなく、格ゲーも音ゲーも、おそらく現在流行っているFPSやTPSもそうだろうから、プレイ側・制作者側にとってもゲームの難しい面ということになるのだろうが。

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