【自宅の“呪い”】

先月、古い木造の自宅の床の掃除中、木のトゲが貫通して悲惨な目に遭った。
しかしそれは、この家にかけられた“呪い”の序章に過ぎなかったのだ。
【裁判所からの通知文】

指の腹の傷口にドルマイシン軟膏を塗り直していると、玄関でピンポン。
出てみると、宅配ではなくスーツ姿の男性が立っていて、「裁判所の執行官」だという。
自分は一瞬、固まってしまった。
まさか、自分が訴えられた!? あるいは、何か悪い事でもした!?
すると執行官はそれとは全く別の、それはそれでショッキングな事を話し始めた。
●執行官:「こちらの物件ですが、持ち主(※大家さん)が借金の未返済のため、差し押さえとなっていまして、競売にかけることになりました」
何と、自宅の“差し押さえ”の通知だったのだ……!
自分はそんなこと、大家から一切聞かされていない。
いきなりの裁判所の通知、寝耳に水だった。
【競売のための現況調査】

自分は慌てて「競売で誰かが落札したら、自分らは追い出されるということですか?」と訊く。
執行官は「一応、こういう事情ですので、賃借人の方の転居はしばらくの間、猶予されますよ。その間に新しいオーナーさんと今後を話し合うことになると思います」と。
そんなの、追い出されるに決まっている。
ここ東京23区かつ都心部寄りの1軒家は、大抵は競売の落札者が個人だと取り壊して1軒の家を建て、オープハウスのような業者なら、取り壊して土地を2分割して「狭小住宅」を2軒建てると相場が決まっている。
築63年のリノベもできそうにないこの古屋に巣食う自分らのような輩は、1秒でも早く叩き出して、新築を建てるしか選択肢がないのだ。
裁判所執行官がここに来たのは、既に“競売物件と化した”わが家の物件価値を査定する「現況調査」のアポ取りのためなのだ。
自分は執行官が帰った後、借金を踏み倒して差し押さえを喰らった大家のケータイに何度も電話をかけた。
……一切、出やしない。
その後もサラ金かファクタリング業者のように延々と電話をかけ続けたが、大家は逃亡済みで、全く出ることはなかった。
まったく何てことだ!
わが家の財務状況は良好なのに、自宅を差し押さえられ、競売にかけられるとは……。
【立ち入り調査開始】

そして、裁判所の立ち入り調査の当日を迎えた──。
朝から執行官と不動産鑑定士がわが家に訪れ、自分が間取りを説明し、各所を案内してまわる。
立ち入り調査は法律により、大家はもちろん、賃借人の自分も協力が義務づけられている。
自分はカギを開け、裁判所の示した文書に賃借料や契約期間を記入し、賃貸契約書を明示した。
【間取りの謎】

不動産鑑定士だろうか、さらに上の階はないかなど、細かく訊いてくる。
屋根に登ったことがないから分からないが、Googleマップの航空写真を見る限りはなさそうです、と答えた。
●自分:「ここですが、3LDKと聞かされて入居したんですが、どう見ても2LDKなんですよ」
●鑑定士:「多分、小さな“納戸”を部屋にカウントしたんだと思いますよ」
……コスい大家め。
【即、引っ越しすることに】

結局のところ、自分は居座るのはやめて、早々に引っ越しすることにした。
賃借人は競売成立後もしばらく住むことを保証されるが、もうこんな物件に住む気が失せた。
これまでも、アンテナが壊れたり、ドアノブが取れたりして、管理会社を通して直させようとしたが、大家は引き延ばした上で、実行しなかった。
一昨年の“漏水”だけは鬼のように連絡を飛ばしてようやく直させたが、今思えばそんな修繕費用すら捻出が困難だったんだろう。
そんな物件に住み続けるのは、もはやリスクしかない。
また、今は3月ということで、何とか3月中に引っ越しを済ませ、4月からは新たな気持ちで始めたいというのがあった。
初めて裁判所執行官が来て、大家の借金踏み倒しからの自宅競売が判明したのが3月5日、執行官の立ち入りは3月12日。
立ち入りまで待たずに、自分は不動産屋を回ることにした。
息子たちの“学区”が変わらないで済むよう、近所の物件を必死で探し、ついに見つけた。
そこからは、自分たちを審査する管理会社へ出す書類の作成や提出に追われ、不動産仲介担当とは夜遅くまでメールを飛ばし合い、ただひたすらに事務作業と不動産会社訪問を繰り返した。
春休み中の上の息子(7歳5ヶ月)を学童に預けられない日は、息子を連れて不動産会社で手続きを進めた。
必死の努力の結果、4月1日からの新居契約が決まり、引っ越しできることに。
裁判所の通知からわずか3週間の“突貫工事”だった。
【高い! 3月の引っ越し】

さて、新居が決定した時点で引っ越しの見積もりをするのだが、元・大阪府堺市民としては、「引越しのサカイ」を優遇するしかない。
ただ、最近の引っ越し料金高騰で、見積もり額は度肝を抜く額だった。
こんなのでは引っ越せないので、小一時間ほど粘りに粘って、物凄い額の値引きに成功、ようやく引越し契約にたどり着けた。
本来なら3月は、4月の新しい仕事に向けた“充電期間”に充てる予定だったが、ただひたすらに不動産と苦闘する1ヶ月となってしまったのである。
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ファミリーベーシックで「ブロック崩し」とか「きこりの与作」を作っちゃった人。
[一言]「与作」まで……素晴らしい。

先月、古い木造の自宅の床の掃除中、木のトゲが貫通して悲惨な目に遭った。
しかしそれは、この家にかけられた“呪い”の序章に過ぎなかったのだ。
【裁判所からの通知文】

指の腹の傷口にドルマイシン軟膏を塗り直していると、玄関でピンポン。
出てみると、宅配ではなくスーツ姿の男性が立っていて、「裁判所の執行官」だという。
自分は一瞬、固まってしまった。
まさか、自分が訴えられた!? あるいは、何か悪い事でもした!?
すると執行官はそれとは全く別の、それはそれでショッキングな事を話し始めた。
●執行官:「こちらの物件ですが、持ち主(※大家さん)が借金の未返済のため、差し押さえとなっていまして、競売にかけることになりました」
何と、自宅の“差し押さえ”の通知だったのだ……!
自分はそんなこと、大家から一切聞かされていない。
いきなりの裁判所の通知、寝耳に水だった。
【競売のための現況調査】

自分は慌てて「競売で誰かが落札したら、自分らは追い出されるということですか?」と訊く。
執行官は「一応、こういう事情ですので、賃借人の方の転居はしばらくの間、猶予されますよ。その間に新しいオーナーさんと今後を話し合うことになると思います」と。
そんなの、追い出されるに決まっている。
ここ東京23区かつ都心部寄りの1軒家は、大抵は競売の落札者が個人だと取り壊して1軒の家を建て、オープハウスのような業者なら、取り壊して土地を2分割して「狭小住宅」を2軒建てると相場が決まっている。
築63年のリノベもできそうにないこの古屋に巣食う自分らのような輩は、1秒でも早く叩き出して、新築を建てるしか選択肢がないのだ。
裁判所執行官がここに来たのは、既に“競売物件と化した”わが家の物件価値を査定する「現況調査」のアポ取りのためなのだ。
自分は執行官が帰った後、借金を踏み倒して差し押さえを喰らった大家のケータイに何度も電話をかけた。
……一切、出やしない。
その後もサラ金かファクタリング業者のように延々と電話をかけ続けたが、大家は逃亡済みで、全く出ることはなかった。
まったく何てことだ!
わが家の財務状況は良好なのに、自宅を差し押さえられ、競売にかけられるとは……。
【立ち入り調査開始】

そして、裁判所の立ち入り調査の当日を迎えた──。
朝から執行官と不動産鑑定士がわが家に訪れ、自分が間取りを説明し、各所を案内してまわる。
立ち入り調査は法律により、大家はもちろん、賃借人の自分も協力が義務づけられている。
自分はカギを開け、裁判所の示した文書に賃借料や契約期間を記入し、賃貸契約書を明示した。
【間取りの謎】

不動産鑑定士だろうか、さらに上の階はないかなど、細かく訊いてくる。
屋根に登ったことがないから分からないが、Googleマップの航空写真を見る限りはなさそうです、と答えた。
●自分:「ここですが、3LDKと聞かされて入居したんですが、どう見ても2LDKなんですよ」
●鑑定士:「多分、小さな“納戸”を部屋にカウントしたんだと思いますよ」
……コスい大家め。
【即、引っ越しすることに】

結局のところ、自分は居座るのはやめて、早々に引っ越しすることにした。
賃借人は競売成立後もしばらく住むことを保証されるが、もうこんな物件に住む気が失せた。
これまでも、アンテナが壊れたり、ドアノブが取れたりして、管理会社を通して直させようとしたが、大家は引き延ばした上で、実行しなかった。
一昨年の“漏水”だけは鬼のように連絡を飛ばしてようやく直させたが、今思えばそんな修繕費用すら捻出が困難だったんだろう。
そんな物件に住み続けるのは、もはやリスクしかない。
また、今は3月ということで、何とか3月中に引っ越しを済ませ、4月からは新たな気持ちで始めたいというのがあった。
初めて裁判所執行官が来て、大家の借金踏み倒しからの自宅競売が判明したのが3月5日、執行官の立ち入りは3月12日。
立ち入りまで待たずに、自分は不動産屋を回ることにした。
息子たちの“学区”が変わらないで済むよう、近所の物件を必死で探し、ついに見つけた。
そこからは、自分たちを審査する管理会社へ出す書類の作成や提出に追われ、不動産仲介担当とは夜遅くまでメールを飛ばし合い、ただひたすらに事務作業と不動産会社訪問を繰り返した。
春休み中の上の息子(7歳5ヶ月)を学童に預けられない日は、息子を連れて不動産会社で手続きを進めた。
必死の努力の結果、4月1日からの新居契約が決まり、引っ越しできることに。
裁判所の通知からわずか3週間の“突貫工事”だった。
【高い! 3月の引っ越し】

さて、新居が決定した時点で引っ越しの見積もりをするのだが、元・大阪府堺市民としては、「引越しのサカイ」を優遇するしかない。
ただ、最近の引っ越し料金高騰で、見積もり額は度肝を抜く額だった。
こんなのでは引っ越せないので、小一時間ほど粘りに粘って、物凄い額の値引きに成功、ようやく引越し契約にたどり着けた。
本来なら3月は、4月の新しい仕事に向けた“充電期間”に充てる予定だったが、ただひたすらに不動産と苦闘する1ヶ月となってしまったのである。


【NHKニュース】
[一言]慢性腎臓病は不可逆的に病状が進行して、腎不全から人工透析に至るケースもある恐ろしい病。今後のiPS細胞の研究で、もし“可逆性”が生まれたら、革命的なことだろう。

【TBSニュース】
[一言]29,000円まで下がるようなら、買い出動したい。
【NHKニュース】

【NHKニュース】

【日テレNEWS】

【テレ朝news】

【ヨミドクター】



【えごん】

【ねと見!】
