中野龍三Web : 究極の節約、それで買ったもの

【究極の節約１】

３月最後の日曜日──。
次週の生活のための食料品の買い出しでスーパー・ドラッグストアを６店舗もハシゴして疲れる。

何でこんな事をしているのかだが、これは特売品や半額品などを中心に買い回り、「偶然手に入った食材からメニューを考えて家族に出している」ため。

もし、「◯◯を作りたい」と晩のメニューから考えて食材を調達すると……
（1）セールでない高い食材も買わざるを得ない
（2）調理後に食材が余りがちとなり、フードロスにつながる
……とコストが上がって不経済になりやすい。

だが、今回の調達後のセール品を見ながらメニューを考える方法なら、コストは“極限まで安く”なり、かつ、食事の品質も落ちない。
そして、何がセール対象になるかは“ランダム”なので、そこから生まれるメニューも多彩になり、家族に飽きられない。

インフレ物価高でも食材を削らず、コストだけを下げられる究極の方法だと思う。

【究極の節約２】

新装開店の店舗は、値引きシール“添付日”を特定するための暗号解読から入る。
生鮮品がいつ、30％OFFや半額シールが貼られるかを、値札情報から必死で解析する。

消費期限から◯日前にシールが貼られるという情報を、「札に印字されている数値」から読み取り、これを何日か繰り返して“正解”を特定していく。

アシの早い食材は頻繁に半額になるから解析はそれほど必要ではないが、例えば他スーパーで解析済のソーセージ「香薫」大袋など“消費期限が長い品”の場合は、何月何日に値引きシールが貼られるかは非常に重要なファクターであり、解析後はその日に全力で回収に行き、数百円もの大金が節約できる。

【今月の大きな買い物】

節約で積み上げた資金は、もっぱら「投資」に回る。

３月の株式は、プロパスト（3236）を2,200株ほど買い付け。
東京都心の「中古不動産」を扱う企業だ。

今や、東京都心部の新築マンション価格は10年前から比べて1.5～2.2倍にもハネ上がった。
3LDK程度で１億円超えもザラという状況で、外国人富裕層が軒並み買い上げていくのが現状だ。

都内の不動産が欲しくても買えない、あの駅エリアに住むのが憧れなのに買えないよ……という国内のアッパーマス層がマグマのように堆積している頃だろう。
新築は高すぎて無理だが、中古なら……と顧客心理が動くのは、自然な流れだろう。

それを見越して、中古不動産銘柄を安いうちに買い付けしておこうという経緯である。