【大公園へ】

金目鯛をたらふく食べた後、自分と息子は自転車で移動して、大きな公園まで!
ここには「カブトムシがいる」という噂があって、息子はカブトムシが欲しくて早くも興奮気味。
土の中にいる「幼虫」を見つけて、育てて成虫にするんだと目を輝かせている。
【熊手で探し物】

だが、この公園は山手線からも近いウルトラ大都会の中の公園だ。
最初から、いるはずがないのだ。
確かにここでは、クワガタだかカブトムシだかの死骸の一部が見つかった事もあった。
だがそれは、誰かが飼育していたのが死んで、ここに埋葬されただけという線の方が強い。
こんなの、NYでイノシシを探すようなものよ。
かと言って、息子に「ここにはカブトムシはいない、都市伝説だ」と言うなんて、できるはずもない。
サンタクロースはいるよ、枕元まで来てくれるからね……と言い続けるのが親心というやつだろう。
歩道を外れた林のなかで、いないと分かりつつ、熊手を振るって土の中をまさぐってみる。
やっぱりいない、熊手に引っかかるのは、パスタよろしく絡んでくる“細いミミズ”のみ。
【実に分かりやすい】


クヌギの木を発見、カブトムシやクワガタが好きな木だ。
何か下の方に、100均の排水口ストッキングが吊ってあって、中にバナナの切り身が入っているのが、実に分かりやすい。
都市伝説を信じて、これでカブトムシらをおびき寄せよう……っていうんだから、涙ぐましい努力である。
【保育園は大丈夫か?】

また熊手に何か引っかかったと見てみると、これは太くて大きいミミズだこと。
さっきから掘っても掘っても、小ミミズやらダンゴムシばかりで、息子もやや食傷気味になってきている。
だが、この大ミミズにはなぜなのか、少し興味を持ったらしい。
息子「ち×××みたい」
自分「よくもそんな事を!」
保育園で悪い友達がいるのだろうか……!?
ああ、とても心配になってきた。
【まさか……!】

しばらく掘っていると、何か黒くて長い物体が引っかかってきた。
うわ、犬のウ×チか、やばい……と思ったが、物体は蛇腹のような線が無数に入っていて、何かの生物の死骸ではないか。
よくよく見てみたら、これまさか、カブトムシの幼虫の死骸ではないか!
まさか、本当にここにカブトムシが生息しているのか?
急に自分の目の色が変わった。
【土の中に……】

やはりここにはカブトムシがいるのかも……と林の中を探索、カブトムシが住みやすいとされる“柔らかい土の場所”に絞って熊手を入れていく。
するとその時、土の中に“白く光る石のようなモノ”があるのが見えた。
【何かの幼虫】

これは「幼虫」だ!
何の幼虫か分からないが、イモムシなのは間違いない。
昨年はカナブンの幼虫らしきモノを見つけたが、またそれかも知れない。
【デカい!】

幼虫を取り上げてみると、これはかなりデカい、昨年のイモムシの4倍はあるだろうか。
そんなばかな、ばかな……いや、でもこのサイズはもう、「カブトムシ」という事でほぼ確定だろう。
まさか、本当にカブトムシが生息していたとは……!!
息子「やった! 他の所も探そう、もっと見つけるんだ」
自分「違う! ここをさらに掘って探すんだよ。カブトムシの幼虫は1匹いたら、その周囲に何匹もいる、YouTubeで見たでしょ?」
【何匹も見つかる!】


1匹目の幼虫がいた場所の半径50センチをさらに掘ると、また白く光る幼虫が!
息子、興奮しすぎて「早く袋にしまえ」とうるさいので、土と共に幼虫をビニール袋に納める。
【さらに見つかる】

半径を広げず、さらに深掘りすると、また見つかる。
ポロポロと見つかって、もはや“ゴールドラッシュ”状態、さすが金目鯛を食べてきただけの事はある。
ついに、カブトムシの幼虫は「7匹」になってしまった……!
【女の子も興奮】

自分らがイモムシ収穫祭で盛り上がっているのを、歩道を歩いていた女の子が気づき、林の中へ入ってきた。
どうやら女の子もカブトムシの幼虫が大好きなようで、しきりに眺めたり、触ったりしている。
息子もその見知らぬ女の子に、嬉しそうに幼虫の説明をしている。
そばに女の子の父親もいたので訊くと、かつてカブトムシを卵から育て上げた事があるらしく、自分が「2匹ほどお譲りしましょうか」と申し出たら、今年はもう大丈夫です……との事だった。
【帰路へ】


その後、7匹を土と共に袋詰めにして、意気揚々、帰宅する事に!
【戦果!】


遠い道のりを自転車で走りに走り、ようやく家に帰ると息子が妻にカブトムシ自慢をしている。
その間に自分はササッと買い出しに出て、大きめの飼育ケースを入手!
【お引っ越し】


新しい飼育ケースに公園の土と飼育用土をブレンドして入れて、7匹のカブトムシを投入。
【潜航開始!】


すると、普段から土の中で暮らしているカブトムシは、あっという間に土の中に潜っていき、30秒もしないうちに、みんな、土の中に消えていった。
【観察に夢中】

というワケで、カブトムシの幼虫を育てる事になってしまった。
カナブンならともかく、カブトムシは成虫含めて飼育は初めてなので、これから色々調べていかないといけない。
息子は飼育ケースの側面から見えているカブトムシを飽きることなく、ずっと見ていた。
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[一言]ウチの息子が喜びそうな動画。