【進む秋】

生温い空気の朝、出勤途上の街路樹が葉を落としまくり。
モミジバフウは名前こそモミジだが、青葉の頃は目立たなく影が薄いことではプラタナスと大差ないのだが、紅葉して落ちてみたら、やはりモミジっぽい。
アスファルト上の紅や黄色の葉っぱに、秋の終わりをしみじみ感じるが、俳句は浮かばない。
【孤独の戦い】

お昼は贅沢にも牛丼屋へ。
15秒と過去最速のスピードで届き、箸を持つ手が震える。
ここの店長は、店員や客もビシバシ仕切る“やり手”だからこそ、この記録が生まれたのかも知れない。
フト、狭い店内に“出前館”の配達員が入って来たが、料理が出来るまで外で待つよう厳しく言いつけて動線を常に確保、料理完成後に再び外で小さくなっていた配達員を呼びつけ、料理を渡すなどまあ凄い捌き方、ウーバーイーツなら出禁になっていただろう。
中間管理職×初老×小肥りサラリーマンが席を立ち、フィリピンだかベトナムだかの出稼ぎ女子店員が「サービス券をお持ちですか?」と訊いても“余計な事を訊くな”とばかりに無視して黙っていて、たまにいるね、こういうオッサン……と横で自分が嘆息。
この出稼ぎ女子店員も実に手際が良くて、無駄な時間を使わずにサッサと会計作業をこなす。
自分はなかなか偉いと思っている。
こんな異国に1人で来て、母国語と日本語の2ヶ国語を駆使して黙々と戦っているワケだから、結構優秀なのだと思う。
自分は英語の読み書きはできるが、“話せ”と言われたらかなり苦労する。
【交差点は手を上げて】

職場では新入女子社員がそろそろ慣れてきたということで定時では帰らなくなり、それが季節の進み具合を感じさせるが、俳句は浮かばない。
帰りは自転車。
交差点の信号待ちで、マクロミルとリサーチパネルとポケアンのアンケートにiPhone Xsで答えていると、4~5歳くらいの女の子が赤になりそうな点滅信号の中、手を上げて横断歩道を小走りで渡っていて、そういうことじゃないと思った。
【とりあえずビール】

息子(3歳1ヶ月)が珍しくサッサと寝たので、チェックインポイントを取りに行った新宿丸正の“スナズリ”(半額)を塩胡椒で焼いてビールでいただく。
Netflixを観ながら1人で晩酌というのが実にいい、昼間の女子店員とは“孤独”の感じ方が全く違って申し訳ない。
【真夜中危機一髪】

突然、寝ていたはずの息子がリビングに入ってきて、「パパ~、ピルクル!」と。
自分は慌てふためいて鬼のような速さでテレビを消し、税抜き150円(※来店ポイント5pなので実質145円)で買った1Lピルクルを冷蔵庫から取り出して息子に与え、再び寝かしつけた。
とりあえず、テレビ画面を息子に見られなくて良かった……!
画面では、鬼やら人やらが四民平等にサクサク惨殺されまくっていて、血まみれだ。
そういえば、朝のニュース番組で幼稚園児が「鬼滅の刃」に大ハマりでキャーピー楽しんでいると報じられていたが、まさか見てないよね?あんな残虐シーン、でも最近の親はまるで信用できないからな……と他人ながら不安になってくる。


【NHKニュース】


【えごん】



【ゲーハー黙示録】