【鳥取の“ゆるキャラ騒動”】

鳥取城のPRで公募されたゆるキャラで、戦国時代の鳥取城・兵糧攻めで餓えに苦しむ庶民女性「かつ江さん」をデザインした事で騒動になっている。
結局「かつ江さん」は鳥取の公式HPから削除されてしまったのだが、中国地方へ侵攻した羽柴秀吉の軍勢が、毛利勢の城・鳥取城を何とか落城させようと、「渇え殺し」と呼ばれる兵糧攻めを行い、大量の守備兵・避難民が餓死したという“れっきとした史実”に基づいているので、いまだ賛否両論あるようだ。
【軍師・官兵衛の不都合な真実】

さて、この“ゆるキャラ騒動”で、もう一つ厄介な真実が隠れている。
それは、この悲劇とされる「渇え殺し」を考案したのが、NHK大河ドラマでお馴染みの「軍師・黒田官兵衛」だという事。
NHKでは「生きろー!」と絶叫している一方、その真逆を行く事を“しれっと”やってのけているという真実があるのだ。
【秀吉に兵糧攻めを提案する官兵衛】

この経緯は、松本清張「軍師の境遇」がよくよく史実に基づき、端的に書かれてあったので、簡単に振り返ってみたい。(※引用文を要約)
鳥取城を2万の兵で包囲するも攻めあぐねた秀吉に、官兵衛は…
「城は堅固で容易に落ちません。人的損害を出さぬためにも兵糧攻めが最上の策と心得ます」
さらに秀吉がその具体策を問いただすと…
「この一帯のコメを商人に買い取らせれば、城中のコメも一気に尽きましょう」
官兵衛の作戦は秀吉によって承認・実行され、実際のところ、コメは約2倍の価格で買い取らせたようで、中には欲に目がくらんでコメを売り渡してしまった毛利勢の武士もいたという。
その後、官兵衛は鳥取城と共に周囲の農村地帯も襲撃、農民を城に逃げ込ませ“口を増やす”事に成功。
【渇え殺しの地獄絵図】

大量のコメを失った上に避難民であふれた鳥取城内では、恐ろしい事が起きた。
「城中の者は木や草の葉を取って食ったが、それも食い尽くし、牛や馬を食ったが、それもなくなった」
「増える餓死者の中、やせ衰えた者が餓鬼のように柵にもたれて悶え叫んだ」
「敵の鉄砲隊によって(城内の者が)倒されると、まだ息があるのに、その手足を刀で切り落として食った」
もはや、地上に現れた「餓鬼道」…。
このような悲劇の果てに、ようやく守備の大将・吉川経家は自らの命と引き換えに降伏を申し入れ、自害して果てたのであるが、生き残った城兵や民も極度の飢えがたたって、その半数が死んだという。
これが戦国時代の中でも悲惨といわれる鳥取城の「渇え殺し」の実態なのである。
【民の命は鴻毛より軽い】

だから黒田官兵衛はヒドイとかいう、そんなチンケな話をしようというのではない。
後述するが、つい最近まではこういうのが“当たり前の時代”だったのだ。
平常時ならともかく、戦時においては民の事などいちいちかえりみないのが常であり、またこれは日本ばかりの話でもない。
例えば、ナチスドイツでもフランスだかポーランドだかを侵攻した際、軍施設より先に「農村」を爆撃したケースがあった。
これは、爆撃で農民を中央街道へ追い立て、埋め尽くさせ、守備の機甲師団(戦車部隊)がその街道を使えないようにして“戦車の足を奪う”という戦略だったのだ。
往々にして無辜の民を利用かつ犠牲にする戦略は、世界中で採られていたのである。
【さてそんな中、NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」は…】

この鳥取城の兵糧攻め「渇え殺し」をサクッとスルーしたのである!
明日(2014.7.13)は何事も無かったように“本能寺の変”を迎える。
まあ今回の大河のテーマが「生きろ」という宮崎駿のパクリなので仕方のない事かもしれないが、どのみちどれだけ“追加と削除”をしようとも、それは真実にならないという事。
武士道は“己を極める”道であり、人助けではない、むしろ人助けは仏僧による“利他”の範疇である。
ヨーロッパの騎士もしかり、レディーに優しいという奥ゆかしい騎士道像はあくまで“貴族同士”の話であり、村娘や町娘は“キッチリ適用対象外”とされた。(岩波書店「ヨーロッパの城」P.22より)
くだんの軍師・黒田官兵衛も、雑兵や民草はザクザク殺していくが、盟友・竹中半兵衛の死に際しては涙する…そういう“情の割り振り率”なのである。
…ほとんど「北斗の拳」の世界観と変わらない。
大体、ヒューマニズムが本格的に浸透したのはヨーロッパでも近代、日本は大幅に遅れて戦後の話である。
そしてほとんど全ての時代劇は、それに基づく現代人の我々の世界観でもって、創作されている。
所詮は「チョンマゲをつけた現代劇」をやっているに過ぎず、あんなモノ見て同時代人になった気でいる場合ではないのだ。
そもそも、戦国武将なんぞにヒューマニズムを求めて、一体何になるのか?

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鳥取城のPRで公募されたゆるキャラで、戦国時代の鳥取城・兵糧攻めで餓えに苦しむ庶民女性「かつ江さん」をデザインした事で騒動になっている。
結局「かつ江さん」は鳥取の公式HPから削除されてしまったのだが、中国地方へ侵攻した羽柴秀吉の軍勢が、毛利勢の城・鳥取城を何とか落城させようと、「渇え殺し」と呼ばれる兵糧攻めを行い、大量の守備兵・避難民が餓死したという“れっきとした史実”に基づいているので、いまだ賛否両論あるようだ。
【軍師・官兵衛の不都合な真実】

さて、この“ゆるキャラ騒動”で、もう一つ厄介な真実が隠れている。
それは、この悲劇とされる「渇え殺し」を考案したのが、NHK大河ドラマでお馴染みの「軍師・黒田官兵衛」だという事。
NHKでは「生きろー!」と絶叫している一方、その真逆を行く事を“しれっと”やってのけているという真実があるのだ。
【秀吉に兵糧攻めを提案する官兵衛】

この経緯は、松本清張「軍師の境遇」がよくよく史実に基づき、端的に書かれてあったので、簡単に振り返ってみたい。(※引用文を要約)
鳥取城を2万の兵で包囲するも攻めあぐねた秀吉に、官兵衛は…
「城は堅固で容易に落ちません。人的損害を出さぬためにも兵糧攻めが最上の策と心得ます」
さらに秀吉がその具体策を問いただすと…
「この一帯のコメを商人に買い取らせれば、城中のコメも一気に尽きましょう」
官兵衛の作戦は秀吉によって承認・実行され、実際のところ、コメは約2倍の価格で買い取らせたようで、中には欲に目がくらんでコメを売り渡してしまった毛利勢の武士もいたという。
その後、官兵衛は鳥取城と共に周囲の農村地帯も襲撃、農民を城に逃げ込ませ“口を増やす”事に成功。
【渇え殺しの地獄絵図】

大量のコメを失った上に避難民であふれた鳥取城内では、恐ろしい事が起きた。
「城中の者は木や草の葉を取って食ったが、それも食い尽くし、牛や馬を食ったが、それもなくなった」
「増える餓死者の中、やせ衰えた者が餓鬼のように柵にもたれて悶え叫んだ」
「敵の鉄砲隊によって(城内の者が)倒されると、まだ息があるのに、その手足を刀で切り落として食った」
もはや、地上に現れた「餓鬼道」…。
このような悲劇の果てに、ようやく守備の大将・吉川経家は自らの命と引き換えに降伏を申し入れ、自害して果てたのであるが、生き残った城兵や民も極度の飢えがたたって、その半数が死んだという。
これが戦国時代の中でも悲惨といわれる鳥取城の「渇え殺し」の実態なのである。
【民の命は鴻毛より軽い】

だから黒田官兵衛はヒドイとかいう、そんなチンケな話をしようというのではない。
後述するが、つい最近まではこういうのが“当たり前の時代”だったのだ。
平常時ならともかく、戦時においては民の事などいちいちかえりみないのが常であり、またこれは日本ばかりの話でもない。
例えば、ナチスドイツでもフランスだかポーランドだかを侵攻した際、軍施設より先に「農村」を爆撃したケースがあった。
これは、爆撃で農民を中央街道へ追い立て、埋め尽くさせ、守備の機甲師団(戦車部隊)がその街道を使えないようにして“戦車の足を奪う”という戦略だったのだ。
往々にして無辜の民を利用かつ犠牲にする戦略は、世界中で採られていたのである。
【さてそんな中、NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」は…】

この鳥取城の兵糧攻め「渇え殺し」をサクッとスルーしたのである!
明日(2014.7.13)は何事も無かったように“本能寺の変”を迎える。
まあ今回の大河のテーマが「生きろ」という宮崎駿のパクリなので仕方のない事かもしれないが、どのみちどれだけ“追加と削除”をしようとも、それは真実にならないという事。
武士道は“己を極める”道であり、人助けではない、むしろ人助けは仏僧による“利他”の範疇である。
ヨーロッパの騎士もしかり、レディーに優しいという奥ゆかしい騎士道像はあくまで“貴族同士”の話であり、村娘や町娘は“キッチリ適用対象外”とされた。(岩波書店「ヨーロッパの城」P.22より)
くだんの軍師・黒田官兵衛も、雑兵や民草はザクザク殺していくが、盟友・竹中半兵衛の死に際しては涙する…そういう“情の割り振り率”なのである。
…ほとんど「北斗の拳」の世界観と変わらない。
大体、ヒューマニズムが本格的に浸透したのはヨーロッパでも近代、日本は大幅に遅れて戦後の話である。
そしてほとんど全ての時代劇は、それに基づく現代人の我々の世界観でもって、創作されている。
所詮は「チョンマゲをつけた現代劇」をやっているに過ぎず、あんなモノ見て同時代人になった気でいる場合ではないのだ。
そもそも、戦国武将なんぞにヒューマニズムを求めて、一体何になるのか?
松本清張「軍師の境遇」

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