※2014年1月21日の日記です。
【水が抜かれる井の頭池】

東京・井の頭公園の「井の頭池」で18日から、“かいぼり”と呼ばれる水抜き作業が始まった。
水質浄化と外来生物の駆除を目的とした作業で、水が抜かれる井の頭池などなかなか見られないため、TVが来るなどちょっとした話題となっている。
【毎分1,000リットルを吸い出す!】

池には「ポンプ」が数台設置、凄まじい勢いで水を吸い出しているので、池に近づいた途端、物凄いモーター音がしていた。
吸い出された水は、4本の超極太・透明ホースを伝って、神田川の起点に流されていく。
【3日経って】

井の頭池は、だいぶ水が引いてきた。
【大体…】

“60センチ”くらいだろうか、水位が下がるとともに、プンとヘドロの臭いが少し漂っている。
・「週末には水なくなるよ」 (70代・男性)
・「花見の時期には水戻すっからさ」 (60代・男性)
しかし、水位が下がって底から出てきたモノは、今朝のTVでも問題に挙げていた“放置”ならぬ「放棄自転車」だった…!
【藻が生え、ヘドロにまみれ】

ただの“粗大汚物”と化した自転車が、池の中に何台も何台も横たわる…。
・「ひどーい、あり得ない」 (20代後半・女性)
・「夜中に投げ込んでるって事だよね、コレ」 (30代・女性)
【しかし昼過ぎになり】

事態が動いた。
井の頭公園を管理する東京・武蔵野市の職員が、井の頭池に入って自転車の撤去作業を始めたのだ!
後で聞いたことだが、本来こういった状況を想定していなかったため、処分費用は予算に計上されていなかったのだが、もう仕方ない、取っちゃおう…という話になったという。
入職数年程度の若い職員を含む10人近くの職員で、撤去作業を始めると、次々と自転車があらわになる。
我々がいる陸地から見える自転車のみならず、ヘドロに埋まっている自転車なども見つかり、どうやら想像していたような“数台”というレベルではないようだ。
しかも作業途中で池の水が撹拌されるため、光の加減やヘドロが邪魔して、池の中にいる職員が自転車がどこに埋まっているのか見失いがちになり、ヤキモキした陸上の野次馬達からついにナビゲーションが入る。
・「そこ、そっち右、1メートル」 (20代後半・男性)
・「スイカ割りの要領でッ!」 (20代前半・男性)
【陸地に引き上げた自転車は】

うず高く積み上げられ、さらに市が用意した小型トラックに、どんどん載せられていく。
【意外な事に】

引き上げられた自転車は、ヘドロでドロドロになりつつも、新しいモノが多かった。
最近流行りの超小型モデルも数台見つかった。
【しかし…】

やはり池の底で眠っていた時間は侮れなかった。
自転車が積み上げられるたびに、凄まじいヘドロの臭いが一気に押し寄せてくる。
・「うば!臭さえぇっ…!!」 (20代前半・男性)
【所有者の責任】

これら放棄自転車をよく見ると、“防犯登録証”などもあり、突き詰めれば所有者が判明しそうなモノも多かった。
だが、だからといって、所有者を罪に問えるかといえば、それはNOである。
これら自転車は所有者が要らなくなって捨てたとは限らないし、盗まれた挙句に捨てられたというケースもあるだろう。
実際、「カギがかかったままの自転車」も見つかり、所有者が不要自転車を捨てる際にわざわざカギをかけてから行うとも思えない。
【だから結局】

自治体が尻拭い…いや、“ヘドロ拭い”をする事となる。
若い職員が自転車をトラックに積み込む際は持ち上げねばならないので、ヘドロが垂れて、頭から上半身にかからざるを得ないのが、気の毒だった。
【トラックは小さいので】

8台くらいしか載らなかった。
まずこれを移動させる事に。
【その後、トラックが戻って来るまでにも】

井の頭池からは、自転車がドンドン掘り出される。
同じ場所から何台も出てくるので、正直“底なし沼”かと思ったくらいだ。
・「まだ入ってそう」 (30代・女性)
・「小判が出て来たりして、ハハハ」 (60代・男性)
・「自転車で済めばいいけどね」 (40代・男性)
【結局、この日見つかった自転車の数】

引き上げられたモノ、まだ池に転がっているモノを合わせ、自分が数えただけで38台以上!
[※2014.1.26 追記] その後どんどん見つかり、
最終的には200台に及んだという
最終的には200台に及んだという
【ついに日が暮れてきた】

自転車はまだ池に残っていて、8台くらいを運び出したトラックはまだ戻ってこない。
武蔵野市職員もポツリと…。
・「こんなに酷いとは思わなかった」 (職員A)
・「千と千尋の神隠しの神様も怒るんじゃないか」 (職員B)
何ともジブリ美術館に近い地で働く職員らしいが、もはや目は笑っていなかった。
【他に引き上げられたモノ(1)】

#1:「路上標識」
#2:「プリンター」
【他に引き上げられたモノ(2)】

#3:「くずかご」
#4:「立て札」
【他に引き上げられたモノ(3)】

#5:「ガスコンロ」
#6:「扇風機」
【そして“極め付け”がコレ!!】

#7:「オートバイ」
#8:「スクーター」
【通りがかりの初老の女性に】

話しかけられたので、自分が今まで数えた自転車の台数を教えたら大変驚き、そして「寂しいねえ…」と嘆息して去って行った。
これまで井の頭公園問題は、鯉のエサやりレベルのモラルハザードだと思われてきたが、今回の“かいぼり”で、それどころでない暗黒面をヘドロと共に「うきぼり」にされてしまったのである!



























