2011年4月21日の日記です。

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カップルの楽しい画像です。
(楽しいのでクリックで拡大しません)

 昨日は朝食を外でとった。
 食べるつもりはなかったのだが、急にお腹が空いてきて、仕事前に駅前の蕎麦屋に入った。

 蕎麦はすぐに運ばれてくるので、有り難い。
 しかし食べ始てしばらくして、ヒリヒリというか、“ピリピリッ” と喉元を痛みが走った。

 その時、自分は 「しまった!!」 と言葉には出さなかったが、叫んだ。

 自分は 「ちょっと体調が悪いみたい。大盛りにしたのにゴメンね」 と謝ると、そのまま250メートル先の病院へ。

 救急車より、ずっと速い。

 そして歩きながらもiPhone4でネットにつなぎ、「アナフィラキシーショック 蕎麦アレルギー」 と検索し、症状や対処法を食い入るように、見る。

 そう、自分は “蕎麦アレルギー” なのだ…いや、つい最近、なったのだ!


◆        ◆        ◆


 例の原発爆発で、1ヶ月前に実家に帰らされていた時、家の蕎麦を食べ、さらに蕎麦湯を飲んだところで、喉元がピリピリ痛んだのだ。

 自分はこの症状をよく知っていた。
 食物アレルギー症状で、最初に出る症状なのだ。

 20歳を越えてからも、いくつかアレルギー症状が起き、それ以降食べられなくなったものも多い。

 そして1ヶ月前、この “蕎麦” も食べられないものに変わってしまったのだ。

 ただそうなったのがつい最近過ぎて、それまで蕎麦を食べ続けてきた習慣から、うっかり食べてしまったというのである!


◆        ◆        ◆


 何ということだ、ナッツ類とともに蕎麦は “劇症化” しやすいという。
 最悪のシナリオは、「気道が塞がって窒息死する」 か、「血圧が降下してショック症状に陥る」 である。

 いずれに転んでも命は助からないし、血圧なんて、元からたったの 「上87-下42」 なので、「0」 になるのもさぞかし早かろう。

 自分はiPhone4を落としそうになりながらも坂を上りきり、ものの数分でその先の病院へ辿り着いた。


◆        ◆        ◆


 するとどうしたことか、喉元のピリピリは収まり、何かスッキリしているではないか!
 治ったか!?

 いやいや、実はここからが勝負なのである。

 さっき食べた蕎麦はまだ消化していない…消化吸収するには30分かかる。
 真のアナフィラキシーショック症状は、この吸収段階に起きる。

 だから30分の間に、そういった恐るべきことが起きる可能性がまだ残っているのだ!


◆        ◆        ◆


 とりあえず自分は病院の広々とした待合室に入り、ここで30分待機することにした。
 ここなら僅かな予兆でも起きたら、スグに医師にかかれる。

 自分は部屋の隅でiPhone4で電話をかける振りをして、そのまま30分、直立不動で待機することにした。

 5分…10分はすぐだったが10分台は長かった。
 手元に軽く汗がにじんできたが、これは症状とは違う。

 そして20分経った、あと10分…!
 いや別に、あと10分だからもう少しとは思えない。
 最後に急変なんていうのもよくあることだ。

 とにかく耐えてくれ、負けないでくれ!!


◆        ◆        ◆


 …ついに30分、何も起きなかった。

 最初の蕎麦を消化吸収し終わった時間だから、この時点で何も起きなければもう、この後も大丈夫ということだ。

 自分は、やった、助かった…とその場に崩れ落ちた。
 そして待合室の人がギョッとした。

 ここは病院だから、調子の悪い人間はいっぱいいる。
 自分がしゃがみこんだのを入り際に見たオバサンが 「ちょっと大丈夫?」 と聞いてきた。

 “別に何でもありません” というのも何か冷たいような気がするので、適当につくろった。


自分:「子供の頃から貧血で倒れたりするんです…」 (※生まれて1回も貧血になった事ないがな!)

オバサン:「最近の子は朝食べないから…朝食をしっかり摂らないと」

自分:「いい事を聞きました、ありがとうございます!」 (※食べ損なったがな!)



 そんなACのような心温まる会話とあいさつをした後、自分は外に出た。


◆        ◆        ◆


 結局のところ、アナフィラキシーショックは、“入り口の段階で収まった” ようだ。

 といのも、どうやら食べ始めだったから、大した摂取量じゃなかった上、あの店、肝心の蕎麦粉の含有率がとても低かったようだ。

 これが50%以上入っていたり、10割蕎麦など出す “こだわりの店” だったら、本当にヤバイ事になっていたかも知れない。

 全く……何が幸いするか分からない。

 とまあ、朝からこんなピンチに見舞われ、夕方仕事が終わった時には、神経をすり減らしすぎてすり切ってしまい、グッタリして別の意味で死にそうだった。

 全く、こんな間抜けなことをするのなら、もはやのんびり構えていられない。
 近日中に、病院で検査して、食物アレルギーを全部洗い出すしかない。


◆        ◆        ◆


 今まで ①:高波に叩きつけられたり ②:爆弾低気圧に一人だけ巻き込まれたり 、いろんなパターンで死にかけているのだが、今回の相手は自分自身とあって、非常に戦いにくく、苦労した。

 ああ、それにしても、あんなに大好きだった蕎麦が、もう一生食べられないのか…。

 380円がパーになったよりは、年をとるごとに食べれられるモノが減ることの悲しみの方がはるかに大きかった。

 コレはもう運命だからしょうがないのだけど、でもしかし……、当分は 「小麦」 だけは勘弁して欲しい。

 ラーメン記事が書けなくなってしまう!