2010年10月11日の日記です。

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10日・夕方の下北沢南口駅前は物々しい雰囲気に…!
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 昨日は夕方に作業を中断、コーヒー豆を買いに下北沢に行くと、駅前は騒然としていた。

 先日の参院選で みんなの党の党首が駅前演説をした時 …いや、それ以上の人だかりに、ただならぬことが起きていることだけは、分かった。

 一体、何が起きているというのか!?


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通行人がどんどん溜まって、カメラを向けていく。 その先には 「51」 の背番号…。
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 自分が人込みをすり抜け、近づいて見てみると、多くの群集がある1人の人物を注視しているのが分かった。

 そしてみんな一心にケータイカメラを向け、人物の一挙手一投足を撮り続けているのだ。

 カメラの先には、米・マリナーズの超大物外野手と思しき人物が凛々しく立っていた。
 そして背番号は 「51」 !


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まさかのマリナーズのイチローが登場か!?
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 何と下北沢駅前に 「イチロー」 が登場である!!
 まさかこんな所で会えるとは思ってもみなかったので、みんな興奮するのは無理もない。

 下北沢はこんな感じで路上パフォーマンスが盛んで、週末ともなると駅前か、本多劇場手前・京王線の橋の下あたりで何かしら行われるのだが、しかしこの 「イチロー」 には参った!

 げッ、本物…いやいやこんなところにいるはずでは、と一瞬戸惑ってしまうレベルなのだ。


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足元にはCMをしている “ユンケル黄帝液” も…芸が細かい!
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 しかも足元には、イチローのスポンサー企業商品 “ユンケル黄帝液” まで置かれ、その徹底ぶりには脱帽した。

 「イチロー」 は、群集の絶え間ないケータイ撮影にも一切動じることなしに、「ウォーミングアップ → 構え → 素振り」 の一連の動きを披露し続ける。

 これがまた本物そっくりで、1つの型が決まるごとに群集から絶え間ない歓声と、うなり声にも近いどよめきが起きていた。


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ついに本場のアメリカ人 (?) までカメラを向ける始末で、
7メートル先で同じくパフォーマンスしていた路上アーティストも、もはやなす術なし。
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 そしてついにはアメリカ人っぽい外人まで、本場で見ればいいものを、「イチロー」 にカメラのシャッターを切り始め、同じ場所でパフォーマンスしていた路上アーティストも、コレには敗北宣言をするしかなかったようだ。

 自分がしばらく観察している後ろで、人が代わるがわるに感嘆の声を上げていく。
 少し紹介しよう。


 「え? 本物!?」 (30歳代・男性)

 「似てるね…」 (25歳前後・女性)

 「マジ受ける、ヤバい…!」 (20歳前後・ギャル男)

 「10枚も撮ったべ、これ面白過ぎ!」 (20歳くらい・男性)

 「渋い顔がホントにそっくり」 (20代・働く女性)

 「石川遼もやって欲しい」 (男子高校生)

 「イチローがこんな所にいるわけがないじゃない…あ、でも、新庄ならやりそうじゃない?」 (初老の女性)



 見事なまでに賞賛の嵐!
 映画のヤラセCMかというくらい、観客大絶賛な感じだ。

 さらに耳を傾けてみると、こんな感じだった。


 「横顔がヤバい!! 横顔撮ろ!」 (25歳前後・女性)

 「あと、しゃがんだところ…だよね」 (40歳くらい・男性)



 では期待に応えて 「横顔」 や 「しゃがんだ姿」 をどうぞ。


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もうイチローということで良くない?
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 ありえへんほど似てる!!
 ニセモノとは思えぬこの凛々しいお姿!

 もはや 「イチローより似てる!!」 という意味不明な事まで言いたくなる始末だ。

 自分はとにかく夢中でシャッターを切り、100枚以上撮っていた。


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最後に軽くファンに目を向けるも長居はせず、颯爽と場を後にする 「イチロー」 。
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 結局、「イチロー」 のパフォーマンスは1時間くらいだったろうか、久々に感動した。
 群集もまた、あまりのクオリティに度肝を抜かれ、笑うか拍手するしかなかったようである。

 そして最後はイチローらしく、観客の問いかけには一切応えず、しかし代わりに自らのスポンサー企業の宣伝活動を少しだけして、クールに去っていったのである。