【同僚校正者の栄枯盛衰】

「あぶく銭は身につかない」という格言がある。
労せず得たお金は無駄遣いなどして、結局全て失ってしまうという意味である。
あぶく銭を得る機会はいろいろあり、親の遺産相続だったり、宝くじ当選だったり、儲かる単発仕事が舞い込んだとかだったり……。
そういう意味では、バブル期は時代そのものが“あぶく銭”だったかも知れないが。
10年以上前、自分はとある編集プロダクションで、カタログの校正仕事をしていた。
校正者というと聞こえはいいが、ほとんどの校正者はフリーランスか派遣社員しか選択肢がないので、どちらに転んでも所詮は非正規である。
隣のデスクでは自分より10くらい年上、50代手前の同僚校正者のおじさんが、いつも通りにブツブツ言いながら作業していた。
お世辞にもお金持ちには見えなかったし、実際そうだったのだが、それでもバブル期には羽振りがすこぶる良くて、マンションを2物件借りていたとのこと。
1物件は居住用、もう1物件は趣味の物品を保管する物置として借りていたという。
……メチャクチャ金持ちである!
それが今や自分と机を並べ、薄給をもらいながらブツブツと。
あの時のお金はどこに行った!?
不思議なので訊いてみたら、知らないうちになくなっていた……と言う。
自分が「あぶく銭の恐怖」を最も感じたエピソードである。
【ついに自分も“あぶく銭”を!】

それから数年、自分にも“あぶく銭を得る機会”が訪れた。
当時、ゲーム系の識者としても活動していたため、イベントの仕事を何件かやっていたのだが、そのうちの1件がやたら高額だった。
2~3時間の単発仕事で、サラリーマンの月給並みというものである。
それが振り込まれた時、事前に通知されていたとはいえ、やっぱり驚いたのと、それと同時に“ブツブツ言っていた同僚校正者の栄枯盛衰”がフラッシュバックしてきたのである。
あぶく銭は、全てなくなってしまう。
何とかしなければ……!
そう思った自分は、このあぶく銭を、キヤノン(7751)株に全額替えてしまった。
いやいや、やらかしたな!株のほうがなくなってしまうだろ……と思われがちだが、むしろ預金通帳に入れておくほうが全額使ってしまいそうだったから、そうした。
そしてその後は、自分はイベントの仕事なんかしなかった、報酬もいっさい貰わなかった、そもそもイベント自体が存在しなかった……とただひたすらに、念仏を唱えるがごとく、念じ続けた。
そして、普段通りの生活を懸命に心がけた。
何かを多く買うこともなかった。
何かを少なく買うこともなかった。
結局それが奏功し、あぶく銭のことはしばらくはすっかり忘れてしまい、平穏な日々が続くことになった。
【あぶく銭、その後】

キヤノン株は数年後、株価が大幅に上昇したことから売却し、その資金で飲食系企業株を買い付けて、今度はコロナ禍でも売ることなく、現在に至る。
これら飲食株もそこから軒並み2~3倍にハネ上がり、今なお株主優待券を生み続けているので、あぶく銭はもう何倍になっているのか分からない。
ただ、本当はこういった詮索もしないほうがいいのだ。
なぜなら、大切なことは「あぶく銭がなくならない」ことと、「その存在を忘れる」ことだからだ。
つまり、あぶく銭は「無駄遣いして“物理的”に消える」か、「手元に残るも“記憶”から消える」かしかない。
消えるという意味においては、同じなのである。
ということで、とにかく今は息子たちを大切に育てることに専念せねばならない。
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期日までに報酬を支払わなかった違反もあった。
[一言]超大手がこんな事をしていたのは意外だったが、相手が零細企業だったり、相手もフリーランスだったりした場合は、“日常の光景”だった。
自分もフリーランスをやる際は何度もあって、その度に契約内容を再確認させたり、振込をちゃんとするようにメールを送り続けたりと、徒労感が半端なかった。
本当にフリーランスなんてやりたくないと思ったし、今でもそう思う。
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子連れで外食するというのは、想像の数倍〜10倍くらい、“障壁”があるからだ。
一風堂の対応は、そういう心の障壁を埋めてくれるもので、素晴らしいの一言である。
一風堂を運営する力の源HD(3561)の株主として、誇らしい。
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なお、新潮社など雑誌社とか新聞社とか、「正社員の校閲職」は新卒やハイクラス転職でしかなれない。
鷗来堂など超例外を除けば、「派遣」か「フリー」か「日雇い」しかない。
軽い気持ちで目指すべきでない。
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[補足や要約]ある親方は「今度は皇帝ですか」と苦笑いし、「白鵬は後付けで“実はこうだった”とアピールするのが好き」とのこと。
[一言]自分は根がバカ正直なのか、うっかり信じてしまったわ。
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「あぶく銭は身につかない」という格言がある。
労せず得たお金は無駄遣いなどして、結局全て失ってしまうという意味である。
あぶく銭を得る機会はいろいろあり、親の遺産相続だったり、宝くじ当選だったり、儲かる単発仕事が舞い込んだとかだったり……。
そういう意味では、バブル期は時代そのものが“あぶく銭”だったかも知れないが。
10年以上前、自分はとある編集プロダクションで、カタログの校正仕事をしていた。
校正者というと聞こえはいいが、ほとんどの校正者はフリーランスか派遣社員しか選択肢がないので、どちらに転んでも所詮は非正規である。
隣のデスクでは自分より10くらい年上、50代手前の同僚校正者のおじさんが、いつも通りにブツブツ言いながら作業していた。
お世辞にもお金持ちには見えなかったし、実際そうだったのだが、それでもバブル期には羽振りがすこぶる良くて、マンションを2物件借りていたとのこと。
1物件は居住用、もう1物件は趣味の物品を保管する物置として借りていたという。
……メチャクチャ金持ちである!
それが今や自分と机を並べ、薄給をもらいながらブツブツと。
あの時のお金はどこに行った!?
不思議なので訊いてみたら、知らないうちになくなっていた……と言う。
自分が「あぶく銭の恐怖」を最も感じたエピソードである。
【ついに自分も“あぶく銭”を!】

それから数年、自分にも“あぶく銭を得る機会”が訪れた。
当時、ゲーム系の識者としても活動していたため、イベントの仕事を何件かやっていたのだが、そのうちの1件がやたら高額だった。
2~3時間の単発仕事で、サラリーマンの月給並みというものである。
それが振り込まれた時、事前に通知されていたとはいえ、やっぱり驚いたのと、それと同時に“ブツブツ言っていた同僚校正者の栄枯盛衰”がフラッシュバックしてきたのである。
あぶく銭は、全てなくなってしまう。
何とかしなければ……!
そう思った自分は、このあぶく銭を、キヤノン(7751)株に全額替えてしまった。
いやいや、やらかしたな!株のほうがなくなってしまうだろ……と思われがちだが、むしろ預金通帳に入れておくほうが全額使ってしまいそうだったから、そうした。
そしてその後は、自分はイベントの仕事なんかしなかった、報酬もいっさい貰わなかった、そもそもイベント自体が存在しなかった……とただひたすらに、念仏を唱えるがごとく、念じ続けた。
そして、普段通りの生活を懸命に心がけた。
何かを多く買うこともなかった。
何かを少なく買うこともなかった。
結局それが奏功し、あぶく銭のことはしばらくはすっかり忘れてしまい、平穏な日々が続くことになった。
【あぶく銭、その後】

キヤノン株は数年後、株価が大幅に上昇したことから売却し、その資金で飲食系企業株を買い付けて、今度はコロナ禍でも売ることなく、現在に至る。
これら飲食株もそこから軒並み2~3倍にハネ上がり、今なお株主優待券を生み続けているので、あぶく銭はもう何倍になっているのか分からない。
ただ、本当はこういった詮索もしないほうがいいのだ。
なぜなら、大切なことは「あぶく銭がなくならない」ことと、「その存在を忘れる」ことだからだ。
つまり、あぶく銭は「無駄遣いして“物理的”に消える」か、「手元に残るも“記憶”から消える」かしかない。
消えるという意味においては、同じなのである。
ということで、とにかく今は息子たちを大切に育てることに専念せねばならない。


【ウェザーニュース】
[一言]やっぱりゴーヤよ。さらに別鉢でアサガオを混ぜると、花がカラフルで素敵になる。
▼ウチでやっていたベランダゴーヤ×アサガオ(9年前)

【NHKニュース】
[補足や要約]業務委託していたフリーランスのライターなどに、報酬額などの取引条件を明示しなかった。期日までに報酬を支払わなかった違反もあった。
[一言]超大手がこんな事をしていたのは意外だったが、相手が零細企業だったり、相手もフリーランスだったりした場合は、“日常の光景”だった。
自分もフリーランスをやる際は何度もあって、その度に契約内容を再確認させたり、振込をちゃんとするようにメールを送り続けたりと、徒労感が半端なかった。
本当にフリーランスなんてやりたくないと思ったし、今でもそう思う。

【テレ朝news】

【日テレNEWS
】

【MBSニュース】
[一言]武庫川女子大は、自分が大阪に住んでいた時代、同志社女子大・京都女子大と並ぶ、結構な“ブランド女子大”だった。東京では学習院女子大が来年、学習院大に統合される予定だが、女子大はもう保たないのだろうか。



【ニューズウィーク日本版 】

【集英社オンライン】
[一言]これは子育て世帯でないと分からない。子連れで外食するというのは、想像の数倍〜10倍くらい、“障壁”があるからだ。
一風堂の対応は、そういう心の障壁を埋めてくれるもので、素晴らしいの一言である。
一風堂を運営する力の源HD(3561)の株主として、誇らしい。

【えごん】
[一言]なるほど。“オモウマ”とかにも一定数いそうな感じ……。

【オトナンサー】

【文春オンライン】
[一言]バレたらいかんのか?自分も行く先々の職場で“テレビ出演”のことをよく聞かれるわ。
撮影の裏話をすることすらある。

【ナゾロジー】
[一言]凄すぎてウイルスの定義が崩れそうなレベル。
【ヨミドクター】

【スポニチ】
[補足や要約]太った肌は老けません……とのこと。

【ナゾロジー】
[補足や要約]ただし、この方法は「悪魔との契約」に似ており、一時的な心の安らぎが得られる代償として、痛みや恐怖に耐性がついてしまい、本当の自殺を起こしやすくなる……とのことで、注意!
【弁護士ドットコム】

【天涯の森】

【デイリー新潮】
[一言]そのために”疑問出し”の鉛筆書きがあるようなものだろう。なお、新潮社など雑誌社とか新聞社とか、「正社員の校閲職」は新卒やハイクラス転職でしかなれない。
鷗来堂など超例外を除けば、「派遣」か「フリー」か「日雇い」しかない。
軽い気持ちで目指すべきでない。
▼校正業界の“べらぼう”に厳しい現状

[一言]自分は根がバカ正直なのか、うっかり信じてしまったわ。

【ねと見!】
[一言]“チャゲ&飛鳥”の歌詞といい、昔は今よりずっと荒っぽかった。