手いと思うが】
クリックで拡大(撮影:中野龍三)。

晩ご飯時に「笑点」を見たら、新人・桂宮治のデビュー回だった。
30分見て、当意即妙な返しやキレの良い語り口で、上手いと思った。

だが、今回はデビュー戦ということで、あと2~3回は見ないと何とも言えないと思う。
「笑点」で極めて厄介なのは、落語など他の演芸番組と異なり、上手いという“技術面”だけでは続かない点である。

「笑点」には、出演者ごとに設定された“世界観”というものがある。
例えば、小遊三師匠は「泥棒」「エロ」「たい平師匠との確執」、好楽師匠は「貧乏人」、木久扇師匠は「バカ」「宇宙人」「時代劇」、円楽師匠は「腹黒」「叡智」、たい平師匠は「形態模写」「小遊三師匠との確執」「座布団運びイジリ」などと“明確な世界観”が設定され、視聴者は「笑点」でのみ設定された世界観に酔いしれる。

先日降板した三平師匠は、何度見ても、この世界観が感じられなかった。
結果として、技術的には問題なくても、色が薄い、つまらない……となってしまったと、自分は見ている。

今回の新人・桂宮治師匠は2回目以降、どういう世界観を設定するのだろうか?
ちゃんと「笑点」のルールを理解しているだろうか?

これは今後何回か見たら明らかになると共に、新人の存続の可否にもつながってくると思う。

新人はYouTubeを見て落語に興味を持ち、異例の速さで真打ちまで上り詰めた実力派という。(※ウチの息子(4歳4ヶ月)もYouTubeで英語を習得するなどしていて、馬鹿にならないツールである)

早く世界観を獲得し、定着してほしいものだ。