【四半世紀、通い続ける味】

土曜は半日の仕事ながら、ずいぶんバタバタした。
終わると渋谷に出て、欲しかったソックスを探すも、どうやら廃番にされたらしく空振り。
昼ご飯はセンター街のラーメン屋「神座」(かむくら)へ。
感染対策で1人で2席のカウンターが割り当てられ、文字通り“神座”やな……と感心。
神座という店名は、お客という神が座る店というのが、その由来となっている。
19歳まで大阪人だった自分は、難波から歩いて道頓堀に行っては、「金龍ラーメン」と、この「神座」に通った。
【道頓堀の夏の思い出】

神座のスープはまるで洋風スープのように上品でアッサリ、他に類を見ないスープ。
最初はラーメンぽくないと悪い評価を下したが、その後もあのスープが頭の隅に残ってもう一度行って食べたらハマって、爾来、四半世紀の付き合いだ。
さて、「神座」と共に通った「金龍ラーメン」は、たこ焼き屋などに混ざって何店舗かあった。
スープは醤油ベースだが、独特のパンチがあって、食べ飽きなかった。
とくに、卓上取り放題のトッピング“辛ニラ”と“キムチ”を入れると大辛ラーメンと化して、夏の猛暑日に屋台みたいな野ざらしカウンターで食べて大汗をかくと、逆に涼しさを覚えるのでよくやっていた。
この辛味トッピングだが、「神座」にも辛ニラがあって、一番上の画像の瓶がそれである。
大阪ラーメンというカテゴリを自分は知らないが、当時の大阪時代にフラリと名もなき店に入った時もこの手のトッピングを見たので、あえてカテゴライズすれば、このトッピングが大阪ラーメンではと思っている。
あと、「金龍ラーメン」は座敷席の店舗も良かった。
座敷に上がってテレビで競馬中継だったか阪神戦だったかが流れていて、それを見ながらラーメンをすすっていると、真昼に他人ん家に上がり込んだかのような錯覚を覚えた。
あと部屋の隅には、競馬新聞がよく転がっていた。
最近はとんとご無沙汰だ。
結婚し、子供も生まれて、ときおり実家に帰って大阪にも行くのだが、小綺麗な串カツ屋や焼肉屋に入っても、金龍の座敷は逆に敷居が高くなってしまった。
いつかコッソリ、1人で行きたいものだ。

【NHKニュース】

【TBSニュース️】

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【えごん】


【えのげ️】
[一言]そんな事があるのか……。

【ゲーハー黙示録】
