【買い付け失敗】

先日、菅官房長官(※当時)が携帯キャリア通信費値下げに言及し、NTTドコモ株(9437)が暴落。
大きく下げて29万円になったところで、ここが底だろうと思って長期投資として購入。
しかし、予想に反してドコモ株はさらに下落、27万円まで下がり、2万円もの含み損になってしまった。
【異変……!?】


予想以上に下げたのは、どうやらハゲタカファンドの“空売り”(株価を下げる行為)が入ったからのようで、もっと安く買えたのに……と臍を噛む。
だからといって、江戸の仇は決して長崎じゃない、かくなる上は……。
「ドコモ株でやられた借りはドコモポイントで返す!」とばかりに、2万ポイント貯めて安く買った事にしようと、クリーチャーがうるさい“ドコモ健康アプリ”で必死に稼ぐが、何十年かかる事やら。
もっとも、元からドコモ株は年単位で保有する予定で、配当利益で稼ぐ方針のため、上記は冗談みたいなものだ。
ちなみに、隣のKDDI株も赤字になっているが、長年の配当と株主優待で赤字は解消、余剰がある。
さて、今日のドコモ株のマーケット状況を、改めてスマホで確認すると、ある「異変」が起きているのに気付いた。
株式市場が開いて数時間も経つのに、「全く取引が成立していない」のだ。
普通だと9時00分の開場と同時に何万株と取引が成立し、その数字(今日の株価)が画面に出るものだ。
しかし、今日の画面ときたら、値段も昨日の終値のまま、死んだように動かないのだ。
まさか、これは──!
【前祝い】

とりあえず、前祝いとしよう。
会社の昼休みは、大奮発して1,000円のマグロ丼(特盛・生ワカメ味噌汁つき)に。
【ストップ高に!】

会社に戻って、わずか2時間後。
ドコモ株は一転して32万円に!
株価は、当日中、これ以上は上がらないという限界値を指していた。
「ストップ高」と言われる現象だ。
ストップ高とは、その日どれだけ株価が上がっても、ある一定の数値で頭打ちになる仕組みのことだ。
【TOB──株式公開買い付け】

ほんの2時間前まで“マイナス2万円”だったのが、今や“プラス3万”に!
実は今日、親会社のNTTが、この子会社であるNTTドコモを完全子会社化(非上場化)するために、市場に出回るNTTドコモ株を買い取ると発表したのだ。
これをTOB(株式公開買い付け)というが、こういう場合は高値で買い取るのが慣例で、今回は100株「39万円」で買い取る事となったのだ。
当然ながら、株式市場でのドコモ株も暴騰するわけで、今日は39万円を目指して「ストップ高」になったというワケなのだ。
こんな事態は初めてだが、結果的には良かった。
とはいえ、長期保有を目的にしていたのに、プレミア買い取り価格と引き換えにサッサと売らざるを得なくなった。
もちろん、すぐに売らずに明日以降も持ち越して、39万円以上で売るタイミングを伺う事となる。
下手な投資本には「5%上がったら利益確定、5%下がったら損切り」などと書かれているが、ああいう下らない事をやっていたら、今回のチャンスも無かったのである。

【えごん】
[一言]菅の発言で暴落したドコモ株価も、親会社のNTTにとっては、「TOB買い取り価格を下げられるチャンス」になったワケだ。金持ちは本当に“したたか”である。



【銀河系まとめ】

Web上でのリテラシーを、子供の頃からしつけるべきだ。

【ゲーハー黙示録】
[一言]80年後に介護施設でオムツ交換をしてもらう時に恥ずかしくないゲーム名を選ぶしかない。
【わんこーる速報!】
