週のテレ朝「モーニングショー」にて】
クリックで拡大(撮影:中野龍三)。

先週末、いつも見ている朝の情報番組で自分的には衝撃的ニュースが。
鑑定番組騒動で話題になっている“曜変天目茶碗”について、中国の女性陶芸家・李欣紅氏が「私が作った」と名乗り出たというのだ!

本物の曜変天目はその美しい色彩の紋様を“焼き”の工程で作り出すのだが、女性陶芸家によると、「あんなのは筆で描いたのよ!」と告白したのである。

が家の曜変天目茶碗は一体!?】
クリックで拡大(撮影:中野龍三)。

さて、このニュースがなぜ自分的・衝撃的ニュースだったのかといえば、昨年末に結婚祝いとして“曜変天目茶碗”を頂いているのである!
そうなると、頂いたこの茶碗は一体…となるのは自然な話。

ただ報道直後においては、この問題について、茶碗を下さった中国の方に配慮して、触れない方針だった。
しかし結局のところ、ほんの数日のうちに、今回のテレビ報道が中国でも話題となってしまって、逆にその旨の連絡が当の本人から来るに至っては、もう触れないでおく理由もなくなってしまった…というワケなのである。

いた茶碗は、これ】
クリックで拡大(撮影:中野龍三)。

頂いた茶碗は、夫婦茶碗として“2つ”だ。

コレが本当に“曜変天目”なのか、またコレが今回テレビで話題になった女性陶芸家・李欣紅氏による作品なのかも含め、検証していきたい。

ずは、そこから】
クリックで拡大(撮影:中野龍三)。

真っ先に確認したのが、「底」である。
茶碗の底には窯元や作家を示す刻印が彫られている事があるためだ。

底に彫られていた刻印は「張」だ。
テレビの女性陶芸家の姓は“李”だし、彫った刻印も「供御」だったので、“彼女の作品ではない”事が明らかに!

して“真打ち”の内側】
クリックで拡大(撮影:中野龍三)。 クリックで拡大(撮影:中野龍三)。

曜変天目茶碗の顔とも言える、茶碗の“内側”をじっくりと見てみる。
テレビでは、本物の曜変天目は「角度を変えて見ると紋様の色が変わる」と言っていたためだ。

青色から一部が灰白色へ、何とも地味ではあるが、色が変わるではないか。
筆で描いたのではなく、“焼き”の工程の化学変化で出た紋様だからこそ起きる、この手の色の変化。

…という事で、“本物”なのだろうか?

【“ク化”する曜変天目茶碗】
クリックで拡大(撮影:中野龍三)。

この“曜変天目茶碗”だが、頂いた際の日記でも触れたように、「いま中国では量産化が進んでいる」。
Amazonなどではちょっとお高いけど、普通の日用品として売りまくられているのだ。

…そんなAmazonの商品名を眺めていると、曜変天目の文字と共に目に付く文字を発見。
「油滴」という文字だ。

面を見る】
クリックで拡大(撮影:中野龍三)。

これまで、この手の紋様と色彩を放つ茶碗を“曜変天目”と捉えてきたが、どうやらそれは違ったようだ。
天目茶碗には、曜変天目の他にも「油滴天目」など複数種あり、Amazonで売り飛ばされている事で分かるように、油滴天目なら焼きの工程で紋様を出すのは簡単だという。

先週のテレビでは、日本の曜変天目の専門家なる人物も登場して「本物の曜変天目は内側に美しい紋様が出るも、外側はポツポツとしか紋様が出ない」と述べていた。
あくまでこの専門家の見解なので、それを“絶対”とするワケにはいかないが、こうなると俄然気になってくるのが、ウチの茶碗の“側面”。

…やけに紋様が多いな!
これは「曜変天目」ではなくて、「油滴天目」なのでは!?

そこで、曜変天目と油滴天目の比較サイトを確認。
サイトの油滴天目の側面は、ビッシリと紋様で埋まっていて、ウチの茶碗とも特徴が似ている!

物だが、勘違い?】
クリックで拡大(撮影:中野龍三)。

ただ、サイトの油滴天目は、側面も内側も同じ紋様が隅々までビッシリ埋まっているのに対し、ウチの茶碗はそこまでビッシリというワケでもなく、内側の紋様も外側とは若干違って見える。

とはいえ、件の日本の専門家によると「曜変天目は再現実験をやっているが、未だ再現できていない」という話だったし…。

見た目といい、上記の話といい、総合的に見ればウチの茶碗は曜変天目でなく「油滴天目」という事になり、現在は自分的にもそんな気が。
まあ鑑定士ではないので、絶対そう…とは言えないが、どう見ても“油滴”の方で、“曜変”は勘違いだったのだろうか…。


いま国宝に指定されているのは、曜変天目が3点、油滴天目が1点。
したがって、「油滴天目」だからダメとか偽物とかいう話ではない。

油滴天目とシッカリした逸品で本物なのだが、「曜変天目」ではないという事なのである。
この手の分類違いは、大正時代から後を絶たないという…。


[関連]国宝の曜変天目茶碗と油滴天目茶碗



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