【NHKの異例対応】

例年ビジネスデイに行く「東京ゲームショウ」だが、子育て諸々で忙しくて初日からは行けなかった。
昨年は“VR”だったが、毎年テーマが取り沙汰されるゲームショウ、今年の注目テーマは「eスポーツ」のようで、会場では対戦大会など繰り広げられ、NHKニュースでも取り上げられた。
ここ数年、NHKは若者文化を積極的に報じるようになったとはいえ、夜7時と夜9時の2回とも、ゲームショウより「eスポーツ」そのものに照準を合わせた特集を組むなどの異例対応には少々驚いた。
「eスポーツ」、10年前とは比べものにならないほど、メディアに取り上げられるようになり、初期の頃から関わっていた自分にとっては、何とも感無量なところもある。
【草創期のeスポーツ】

さて、以下はeスポーツ草創期から現在に至るまでの道のりを、簡潔にまとめてみたいと思う。
なお、記事は“初期”とか“中期”とか分類がなされているが、あくまで自分がeスポーツ誕生期から現在までを“勝手に分けただけ”なので、このサイトでしか通用しない尺度と捉えていただきたい。
そもそもeスポーツとは「ゲーム競技をプロ野球やプロサッカーと同様に、ゲームをプロスポーツとして捉える概念」である。
その始まりは諸説あるが、当サイトでは1997年にアメリカで開催された「Quake」(FPSシューティング)の大会をその嚆矢と捉えている。
大会で優勝賞品として“フェラーリ”を贈呈され、当時では画期的な出来事だった。
これを機に、アメリカではゲームのプロスポーツ化(eスポーツ)が根付き、アメリカ以外でもスウェーデンや韓国など諸外国においてもeスポーツ化が進んでいった。
日本における草創期はこれよりかなり遅れ、2002年~2003年ごろ、韓国資本が投下されて18歳以上のプロゲーマー候補を1年がかりで育成する方法でプロ化が進められたが、2003年5月に頓挫してしまった。
まだ日本ではプロゲーマーもeスポーツも未知の存在であるうえ、韓国など海外で流行っていて、日本であまり流行っていないゲームタイトルで実施したことや、ゲーマーの生活保障の仕組みが未発達だった事が頓挫につながった…と推測している。
【初期のeスポーツ】

それでもeスポーツという言葉はテレビや雑誌などのメディアを度々賑わせるようになり、自分も2005年あたりからeスポーツに興味を持ち始め、eスポーツ団体とコンタクトを取り、企画や手伝いなどの仕事をさせていただいた。
eスポーツ団体においては、PCオンラインのFPSシューティングや、RTSといったリアルタイム戦略ゲームの大会が実施されたが、規模はまだ大きくなく、賞金は1位でも数万円程度と、それで食べていけるゲーマーは皆無だったし、あえてプロゲーマーを名乗る選手もいなかったと記憶している。
そもそも日本において「プロゲーマーか否かを認定する機関は存在せず、これは現在も同じ」である。
だから、海外で賞金1,500万を稼いでくる格闘ゲーマーでも、テレビかイベントでゲームプレイしてギャラを貰うゲーマーでも、分け隔てなくプロを名乗れてしまうという事情がある。
日本のプロゲーマーの定義は、未だに“曖昧”なのである。
一方、韓国では国内リーグもあり、韓国のeスポーツ協会が課す試験に合格してプロ資格認定された者のみが、プロゲーマーだ。
当時の自分は、このeスポーツ団体の内外から“ゲーマーが収入を得る方法を様々な角度から模索”し、例えばXbox 360の3Dシューティング「旋光の輪舞」の対戦会を提案・実施したり、2Dシューティングゲーム大会を提案(※のみ)したり、アーケードの2Dシューティングゲームの攻略DVDをキチンとしたメーカーライセンス契約の下で発売して、売上をプレイヤーに還元したり、さらにはゲーマーをテレビに出して実演させるCS番組の実施へと繋がるのだが、まあこの辺の詳しい事情は今回は割愛したい。
ただ、今の自分は、誰も彼もがプロを名乗れてしまう現状ではなく、キチンと認定機関が出来て「そこから認定された者だけがプロゲーマー」というふうにした方が、ブランディング面からもいいのかも知れない…と考えている。
【中期のeスポーツ】

中期も“初期を長々と引き継いでいる感”があったが、少しだけ変化があった。
2006年に「JeSPA」というeスポーツを支援する社団法人が出来た事だ。
JeSPAはまだ“準備会”という立ち位置だったが、eスポーツ大会を何度か開催したり(※なぜか小錦がゲストだった)、定期的な事業報告会も行っていた。
ただ自分はeスポーツ大会で扱われるゲームジャンルやタイトルが、現時点で日本で流行っているジャンルやタイトルでなかったため、どこか冷めた視線で報告会に出席していた。
この頃の自分は、海外で流行するFPSやRTSより、日本国内で流行っているゲーム競技にシフトしないと、むしろ海外のように盛り上げる事はできないと考えていたためである。
結局のところ、ゲームタイトルに対する衆人の興味が少ないと採算が取れないし、韓国のプロゲーマーが1日10時間くらい“専業として”練習に明け暮れている一方で、当時の日本のeスポーツ競技者はPCパーツ屋でバイトするなどの“兼業状態”で、海外の大会に出てもなかなか勝てなかったりと、苦杯をなめる日々が続いた。
また、蒲田にあったFPS「カウンターストライク」の専門店が2008年には閉店するなど、競技環境の不足も依然として問題だった。
先のJeSPA事業報告会において、とある韓国人eスポーツ関係者が自分に語るには「韓国がヘゲモニー(※主導権)を握っているかのようなeスポーツのカタチではなく、もっと日本の良さを出した独自のモノにすべきではないか」と言う事だったが、これはまさに同感だった。
【後期のeスポーツ】

かなり膠着状態になっていると見えた日本のeスポーツ環境だが、一気に風向きが変わる事が起きた。
プロ格闘ゲーマー「ウメハラ」氏の登場である。
それ以前からアーケードの格闘ゲームの世界で多大な実績を積み重ねていて、同じアーケードとはいえ畑違いの自分でも、メディアを通してその存在を知っていた。
しかし、ウメハラ氏が2010年にアメリカのゲーマー向け周辺機器メーカー・Mad Catz Interactive社(※当時)とのスポンサー契約を結び、文字通りのプロゲーマーを名乗る事になってからは、一気に「格闘ゲームでのプロ化」が現実のものとなった。
これは日本のeスポーツ環境においては“大きなパラダイム・シフト”であり、ウメハラ氏の大会における劇的な大逆転劇が話題になったり、その生き様・考え方が著書としてベストセラーになるなど、単なる大会競技のみにとどまらない活躍を見せ、まさにeスポーツ一本で食えるゲーマーが多く生まれる契機となったのである。
その後は、同じ格闘ゲーム畑から何人も専業プロゲーマーが誕生、また、PCオンラインゲーム「League of Legends」(LOL)では、給与制によってアルバイトなどに頼らずeスポーツの練習に専念できるチームが誕生するなど、他のゲーム畑にもプロ化の波が及んでいったのである。
自分が中期から「日本の事情に合ったゲームジャンルを」と述べてきた事が、ようやく現実化して、いよいよ始まるのか…と当時は心躍った次第である。
ただ、まだeスポーツ環境は完全に整ったとはいえない状況だった。
それは、日本にはまだ「国内リーグ」が存在していなかったからだ。
この当時、自分は某・大手ゲームメーカーから今度出す企画書の相談を受けていたが、その際、企画書には「国内リーグの創設目標」が書かれてあったが、その後、何もなかったことを見ると、立ち消えになったようである。
【現在のeスポーツ】

JeSPAは“準備会”が取れて正式団体となった、そして2016年には「国内リーグ」(日本eスポーツリーグ)がついに誕生した。
各地域にチームが出来て、そのチームが総当たり戦で競技を行なうというもの。
格闘ゲームやサッカーゲームが種目に選ばれて、JeSPAもここに共催として名を連ねている。
ただ、出来たばかりなので規模は限られ、日本のプロゲーマーの多くは海外のeスポーツ大会で稼ぐスタイルがメインのようである。
またここにきて、ゲームメーカーもeスポーツを「ゲームソフト販売増・観戦料収入・配信ロイヤリティー収入・物販」など“新たなビジネスチャンス”として熱視線を送り始め、昨日のNHKニュースではカプコンの広報が、その熱い想いを語っていた。
今や「賞金総額20億円」の大会も開催されるに至っているが、これは海外の大会であり、最終的には日本国内でも賞金総額の大きい大会が開かれるなど、日本でのeスポーツ環境がさらに進むことが必須の課題だ。
そして2022年、中国で開催される競技「アジア室内競技」において、ついにeスポーツが採用された!
ますます日本のプロゲーマーが海外で活躍し、ひいては国内のeスポーツ環境が進む起爆剤にもなると、期待が集まっている。
【eスポーツのこれから】

一言でいうと、「国内リーグをもっともっと成長させるなど、国内で活躍できる環境をより拡大していく」しかない。
国内だけで食えるプロゲーマーが、もっと多数出てきた折には、日本のeスポーツ環境は劇的に進化すると予測している。
現状においては、まだまだ日本のeスポーツは“過渡期”にあり、欧米などeスポーツ先進国の後塵を拝している感は否めない。
先日も、プロゲーマー専門学校の学生が現状に絶望してプロを諦め、そのさまを怒りと共にネット上に綴っていたが、身を削って犠牲を払ってここまでeスポーツ環境を発展させて来た先人達に失礼だ…と腹立たしく思う一方で、もっと裾野の広いeスポーツ環境を用意してあげれれば…という申し訳ない気持ちもあった。
今後、日本のeスポーツ環境が欧米などに比肩するくらいに発展し、夢を追う若者の“強い追い風”となる事を、切に願っている。
[関連]自分が過去に書いたeスポーツ記事一覧(2005年~2012年)
[関連]プロゲーマー(Wikipedia)
「三流の玄人でも一流の素人に勝る。なぜだかわかるか?」神絵師・北斎の信条が現代に突き刺さる!
[概要]「三流の玄人が、一流の素人に勝るのは、恥を忍んで、恥ずかしい作品が出せるからだ」(北斎)。
[一言]確かに。
金正恩、トランプ大統領演説に反発「史上最高の超強硬措置を」
「北朝鮮の崩壊 望まない」韓国大統領が国連演説
▼韓国、北朝鮮に9億円の支援決定
メキシコ地震の死者250人超 発生から2日、救出活動続く
集団性的暴行の元研修医、3年間の業務停止
[一言]永久追放じゃないの?
激甘な処分にビックリ。
ゲーム中「ご飯だよ」に激高 息子(16)が父親刺して殺害
問題は「犯罪の心を持った人間」と「それを教育できなかった大人社会」にある。
豊田議員の元秘書に出馬打診 民進党
国民をバカにするのもいい加減にしてほしい。
▼元秘書に出馬打診 元秘書「出馬に前向き」
早実の清宮、進学かプロか きょう会見で表明
プロに行くべきだ、プロしかない。
どうしても大学に行きたいなら、プロ引退後に桑田みたいに社会人で行けば良い。
速報! Appleが日本で太陽光発電を展開へ
日本の都市型太陽光発電事業者「第二電力」(大阪市)とパートナーシップを組み、ビル屋上にソーラーパネルを設置する…という。
急増!カフェイン中毒、相次ぐ救急搬送 いま何が
[一言]エナジードリンクは飲まなくて良い、アメリカなどでカフェイン大量摂取による死亡事故も起きている。
国体優勝選手自殺 遺族が9,000万円求め賠償提訴 岐阜
22世紀まで変わらないのだろう。
▼ワイの友人をいじめで自死に追いやった連中の現在
軽くなった右翼
[一言]右も左も、レッテル貼りや安い罵り合いに終始している感。
大学では東洋哲学を専攻し、自分の卒論は「荘子」だったが、荘子は儒家など他の諸子百家と違い、“此(こちら)”と“彼(あちら)”のどちらに立って議論する事は意味がないと述べていた。
荘子のこの姿勢を当時の指導教授は「ある特定の思想に立って強くなった気でいても、それは“自由を喪った姿”だ」と講義していたが、まさにこれだ、来て良かったわ…と感動していた。
日本人は知らない、反日教育になびかぬ2億人もの中国人たち
トランプ大統領・国連演説の日、“北”の空は厳戒態勢だった
2017年終盤にかけての為替相場の展望
[一言]アナリストの株価予想と同じで、ビシバシ外れるが。
リスクヘッジとして、一部の銘柄には、長期の相場の上げ下げに対応できる「ドルコスト平均法」を採用している。
赤ちゃん「努力報われる」認識か 大人の姿見て
その後、赤ちゃんにボタン付きオモチャを渡すと、大人が努力する姿を見た赤ちゃんグループは、簡単に取り出す様子を見たグループより、ボタンを押す回数が“2倍”多かった。
[一言]“いいね”ボタンだろう。
産後1週間、股からなんか出てきた! これ引っ張ってもいいの? 恐怖のあまりトイレで半泣きに
ビル・ゲイツ氏、「Ctrl+Alt+Delete」を後悔
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例年ビジネスデイに行く「東京ゲームショウ」だが、子育て諸々で忙しくて初日からは行けなかった。
昨年は“VR”だったが、毎年テーマが取り沙汰されるゲームショウ、今年の注目テーマは「eスポーツ」のようで、会場では対戦大会など繰り広げられ、NHKニュースでも取り上げられた。
ここ数年、NHKは若者文化を積極的に報じるようになったとはいえ、夜7時と夜9時の2回とも、ゲームショウより「eスポーツ」そのものに照準を合わせた特集を組むなどの異例対応には少々驚いた。
「eスポーツ」、10年前とは比べものにならないほど、メディアに取り上げられるようになり、初期の頃から関わっていた自分にとっては、何とも感無量なところもある。
【草創期のeスポーツ】

さて、以下はeスポーツ草創期から現在に至るまでの道のりを、簡潔にまとめてみたいと思う。
なお、記事は“初期”とか“中期”とか分類がなされているが、あくまで自分がeスポーツ誕生期から現在までを“勝手に分けただけ”なので、このサイトでしか通用しない尺度と捉えていただきたい。
そもそもeスポーツとは「ゲーム競技をプロ野球やプロサッカーと同様に、ゲームをプロスポーツとして捉える概念」である。
その始まりは諸説あるが、当サイトでは1997年にアメリカで開催された「Quake」(FPSシューティング)の大会をその嚆矢と捉えている。
大会で優勝賞品として“フェラーリ”を贈呈され、当時では画期的な出来事だった。
これを機に、アメリカではゲームのプロスポーツ化(eスポーツ)が根付き、アメリカ以外でもスウェーデンや韓国など諸外国においてもeスポーツ化が進んでいった。
日本における草創期はこれよりかなり遅れ、2002年~2003年ごろ、韓国資本が投下されて18歳以上のプロゲーマー候補を1年がかりで育成する方法でプロ化が進められたが、2003年5月に頓挫してしまった。
まだ日本ではプロゲーマーもeスポーツも未知の存在であるうえ、韓国など海外で流行っていて、日本であまり流行っていないゲームタイトルで実施したことや、ゲーマーの生活保障の仕組みが未発達だった事が頓挫につながった…と推測している。
【初期のeスポーツ】

それでもeスポーツという言葉はテレビや雑誌などのメディアを度々賑わせるようになり、自分も2005年あたりからeスポーツに興味を持ち始め、eスポーツ団体とコンタクトを取り、企画や手伝いなどの仕事をさせていただいた。
eスポーツ団体においては、PCオンラインのFPSシューティングや、RTSといったリアルタイム戦略ゲームの大会が実施されたが、規模はまだ大きくなく、賞金は1位でも数万円程度と、それで食べていけるゲーマーは皆無だったし、あえてプロゲーマーを名乗る選手もいなかったと記憶している。
そもそも日本において「プロゲーマーか否かを認定する機関は存在せず、これは現在も同じ」である。
だから、海外で賞金1,500万を稼いでくる格闘ゲーマーでも、テレビかイベントでゲームプレイしてギャラを貰うゲーマーでも、分け隔てなくプロを名乗れてしまうという事情がある。
日本のプロゲーマーの定義は、未だに“曖昧”なのである。
一方、韓国では国内リーグもあり、韓国のeスポーツ協会が課す試験に合格してプロ資格認定された者のみが、プロゲーマーだ。
当時の自分は、このeスポーツ団体の内外から“ゲーマーが収入を得る方法を様々な角度から模索”し、例えばXbox 360の3Dシューティング「旋光の輪舞」の対戦会を提案・実施したり、2Dシューティングゲーム大会を提案(※のみ)したり、アーケードの2Dシューティングゲームの攻略DVDをキチンとしたメーカーライセンス契約の下で発売して、売上をプレイヤーに還元したり、さらにはゲーマーをテレビに出して実演させるCS番組の実施へと繋がるのだが、まあこの辺の詳しい事情は今回は割愛したい。
ただ、今の自分は、誰も彼もがプロを名乗れてしまう現状ではなく、キチンと認定機関が出来て「そこから認定された者だけがプロゲーマー」というふうにした方が、ブランディング面からもいいのかも知れない…と考えている。
【中期のeスポーツ】

中期も“初期を長々と引き継いでいる感”があったが、少しだけ変化があった。
2006年に「JeSPA」というeスポーツを支援する社団法人が出来た事だ。
JeSPAはまだ“準備会”という立ち位置だったが、eスポーツ大会を何度か開催したり(※なぜか小錦がゲストだった)、定期的な事業報告会も行っていた。
ただ自分はeスポーツ大会で扱われるゲームジャンルやタイトルが、現時点で日本で流行っているジャンルやタイトルでなかったため、どこか冷めた視線で報告会に出席していた。
この頃の自分は、海外で流行するFPSやRTSより、日本国内で流行っているゲーム競技にシフトしないと、むしろ海外のように盛り上げる事はできないと考えていたためである。
結局のところ、ゲームタイトルに対する衆人の興味が少ないと採算が取れないし、韓国のプロゲーマーが1日10時間くらい“専業として”練習に明け暮れている一方で、当時の日本のeスポーツ競技者はPCパーツ屋でバイトするなどの“兼業状態”で、海外の大会に出てもなかなか勝てなかったりと、苦杯をなめる日々が続いた。
また、蒲田にあったFPS「カウンターストライク」の専門店が2008年には閉店するなど、競技環境の不足も依然として問題だった。
先のJeSPA事業報告会において、とある韓国人eスポーツ関係者が自分に語るには「韓国がヘゲモニー(※主導権)を握っているかのようなeスポーツのカタチではなく、もっと日本の良さを出した独自のモノにすべきではないか」と言う事だったが、これはまさに同感だった。
【後期のeスポーツ】

かなり膠着状態になっていると見えた日本のeスポーツ環境だが、一気に風向きが変わる事が起きた。
プロ格闘ゲーマー「ウメハラ」氏の登場である。
それ以前からアーケードの格闘ゲームの世界で多大な実績を積み重ねていて、同じアーケードとはいえ畑違いの自分でも、メディアを通してその存在を知っていた。
しかし、ウメハラ氏が2010年にアメリカのゲーマー向け周辺機器メーカー・Mad Catz Interactive社(※当時)とのスポンサー契約を結び、文字通りのプロゲーマーを名乗る事になってからは、一気に「格闘ゲームでのプロ化」が現実のものとなった。
これは日本のeスポーツ環境においては“大きなパラダイム・シフト”であり、ウメハラ氏の大会における劇的な大逆転劇が話題になったり、その生き様・考え方が著書としてベストセラーになるなど、単なる大会競技のみにとどまらない活躍を見せ、まさにeスポーツ一本で食えるゲーマーが多く生まれる契機となったのである。
その後は、同じ格闘ゲーム畑から何人も専業プロゲーマーが誕生、また、PCオンラインゲーム「League of Legends」(LOL)では、給与制によってアルバイトなどに頼らずeスポーツの練習に専念できるチームが誕生するなど、他のゲーム畑にもプロ化の波が及んでいったのである。
自分が中期から「日本の事情に合ったゲームジャンルを」と述べてきた事が、ようやく現実化して、いよいよ始まるのか…と当時は心躍った次第である。
ただ、まだeスポーツ環境は完全に整ったとはいえない状況だった。
それは、日本にはまだ「国内リーグ」が存在していなかったからだ。
この当時、自分は某・大手ゲームメーカーから今度出す企画書の相談を受けていたが、その際、企画書には「国内リーグの創設目標」が書かれてあったが、その後、何もなかったことを見ると、立ち消えになったようである。
【現在のeスポーツ】

JeSPAは“準備会”が取れて正式団体となった、そして2016年には「国内リーグ」(日本eスポーツリーグ)がついに誕生した。
各地域にチームが出来て、そのチームが総当たり戦で競技を行なうというもの。
格闘ゲームやサッカーゲームが種目に選ばれて、JeSPAもここに共催として名を連ねている。
ただ、出来たばかりなので規模は限られ、日本のプロゲーマーの多くは海外のeスポーツ大会で稼ぐスタイルがメインのようである。
またここにきて、ゲームメーカーもeスポーツを「ゲームソフト販売増・観戦料収入・配信ロイヤリティー収入・物販」など“新たなビジネスチャンス”として熱視線を送り始め、昨日のNHKニュースではカプコンの広報が、その熱い想いを語っていた。
今や「賞金総額20億円」の大会も開催されるに至っているが、これは海外の大会であり、最終的には日本国内でも賞金総額の大きい大会が開かれるなど、日本でのeスポーツ環境がさらに進むことが必須の課題だ。
そして2022年、中国で開催される競技「アジア室内競技」において、ついにeスポーツが採用された!
ますます日本のプロゲーマーが海外で活躍し、ひいては国内のeスポーツ環境が進む起爆剤にもなると、期待が集まっている。
【eスポーツのこれから】

一言でいうと、「国内リーグをもっともっと成長させるなど、国内で活躍できる環境をより拡大していく」しかない。
国内だけで食えるプロゲーマーが、もっと多数出てきた折には、日本のeスポーツ環境は劇的に進化すると予測している。
現状においては、まだまだ日本のeスポーツは“過渡期”にあり、欧米などeスポーツ先進国の後塵を拝している感は否めない。
先日も、プロゲーマー専門学校の学生が現状に絶望してプロを諦め、そのさまを怒りと共にネット上に綴っていたが、身を削って犠牲を払ってここまでeスポーツ環境を発展させて来た先人達に失礼だ…と腹立たしく思う一方で、もっと裾野の広いeスポーツ環境を用意してあげれれば…という申し訳ない気持ちもあった。
今後、日本のeスポーツ環境が欧米などに比肩するくらいに発展し、夢を追う若者の“強い追い風”となる事を、切に願っている。
[関連]自分が過去に書いたeスポーツ記事一覧(2005年~2012年)
[関連]プロゲーマー(Wikipedia)

[一言]確かに。

【TBSニュース】
[一言]“慎重に考慮する”というところに、やりたくない本音も…。
【TBSニュース】
[一言]至近距離からミサイル撃ち込まれたくない本音も…。▼韓国、北朝鮮に9億円の支援決定

【TBSニュース】

激甘な処分にビックリ。

【テレ朝news】
[一言]これでまた“ゲーム”が口汚く罵られるのかと思うとゾッとするばかりではなく、そのスケープゴートにより「物事の本質を見ないでまた同様の事件の発生を許す」のか…と絶望感すら覚える。問題は「犯罪の心を持った人間」と「それを教育できなかった大人社会」にある。

【FNNニュース】
[一言]話題の人なら誰でも良いのか?国民をバカにするのもいい加減にしてほしい。
▼元秘書に出馬打診 元秘書「出馬に前向き」

【NHKニュース】
[一言]これだけの実力があって大学に行く意味は?プロに行くべきだ、プロしかない。
どうしても大学に行きたいなら、プロ引退後に桑田みたいに社会人で行けば良い。

【東洋経済】
[概要]副社長のリサ・ジャクソン氏が「日本では再生可能エネルギー100%を達成する」と言及。日本の都市型太陽光発電事業者「第二電力」(大阪市)とパートナーシップを組み、ビル屋上にソーラーパネルを設置する…という。


【毎日新聞】
[一言]21世紀になっても変わらない、変わろうともしない。22世紀まで変わらないのだろう。
▼ワイの友人をいじめで自死に追いやった連中の現在

大学では東洋哲学を専攻し、自分の卒論は「荘子」だったが、荘子は儒家など他の諸子百家と違い、“此(こちら)”と“彼(あちら)”のどちらに立って議論する事は意味がないと述べていた。
荘子のこの姿勢を当時の指導教授は「ある特定の思想に立って強くなった気でいても、それは“自由を喪った姿”だ」と講義していたが、まさにこれだ、来て良かったわ…と感動していた。


【ホウドウキョク】

リスクヘッジとして、一部の銘柄には、長期の相場の上げ下げに対応できる「ドルコスト平均法」を採用している。

【読売新聞】
[概要]実験で、半数の赤ちゃんに「大人が箱からオモチャを努力して取り出す様子」を見せ、残りの赤ちゃんには「大人がたやすくおもちゃを取り出す様子」を見せた。その後、赤ちゃんにボタン付きオモチャを渡すと、大人が努力する姿を見た赤ちゃんグループは、簡単に取り出す様子を見たグループより、ボタンを押す回数が“2倍”多かった。
[一言]“いいね”ボタンだろう。

【赤すぐ】
[一言]コレは怖い、病院は責任を取るべきでは?

【カラパイア】

【らばQ】
[一言]カラフル鳥のゴシック鳥を見る“目”が、もはや人間。
【ねたたま】

【痛いニュース】

【NewsACT】

【かーずSP】
[一言]遠藤憲一のシチューCM「全米(こめ)が泣いた 」は上手いと思った。
【ニコラシカ】

【ライフハッカー】


【暇つぶしニュース】

【デイリー】
[概要]騒動から5年ぶりにテレビに復帰。なお、「億」は事務所が払った。

【情報屋さん。】
[一言]イモトが号泣するならOK。
【AERA dot. 】
[概要]独立からわずか3年足らずでの引退には大きな違和感。安室は長年の「芸能人としての在り方そのものに疲れてしまった」のかもしれない…と記事は述べている。

春風亭小朝と結婚するまでの経歴は、なかなか良いのだが…。

【ファミ通】
[概要]東京ゲームショウ2017にて発表。▼1枚まるごと「ビッグブリッヂの死闘」なCD、東京ゲームショウ2017で限定発売「これは欲しすぎ」「頭おかしい」

【げえほー!】

▼オロチのレトロゲーム遠征記2017 大阪篇(1)

【かーずSP】

【ライフハッカー】

【タコタ屋タコタ】

【ゲーハー黙示録】



【情報屋さん。】

【いぐすり】
[概要]引き離そうとするも、お墓から絶対離れない切なさ。
絶対に子供の手が届く所には置かないようにしないと。