2010年10月22日の記事です。


kAJINO101022

羽田空港に国際線ターミナル業、新たな第一歩

 昨日、羽田空港に新たな国際線ターミナルが開業した。
 まさに海外に開けた新たな空の玄関口であり、記念すべき素晴らしい日である。

 そして自分は、この羽田空港の近辺に「公営カジノ」が出来ることを期待している。


不安定な輸出に頼らぬ「良質の需」

 現在、日本は未曾有の経済的行き詰まりを見せている。

 実質GDPはここ10年、毎年約1%ずつ落ち込んで、それに連動するように企業の設備投資も減退し、モノ作りは限界を迎えている。

 もはや数十年前のように、何もない状態から白物家電を新たに買い集めるというようなドラスティックな変化の潮流は望めず、「内需」による経済基盤の拡大は全く期待できない。

 このような“成熟飽和経済”に到達してしまった上に、本来旺盛に消費すべき若い年齢層が、あまりの収入の低さに車も買えず、旅行にも行けず、1品290円以下の居酒屋か家飲み・ネット飲みで済ますという現状は、まるで内需拡大を精神論のように叫び続ける国会議員や産業人の無策を冷たく笑うかのようである。

 だからといって「外需」に頼ろうというのも、厳しい話だ。

 すでに海外の戦略的“円買い”によって輸出の気運を封じられ、異常なまでに高い円での輸出を強いられ、貿易収支を悪化させているのが現状だからだ。

 したがって現在の日本は、内需拡大も外需依存も叫べぬ、極めて閉塞的状況に陥っているのである。

 だがこのような状況において、「公営カジノ」はややもすれば、この閉塞状況を打ち破る“尖兵”となるかもしれないのだ。

 それは“観光資源としての”カジノであり、経済効果は一説には“1兆円”ともいわれている。

 とりわけ空港の周りにカジノを作りでもすれば、多くの外国人観光客が旅のシメに遊んで帰れるし、もとより“それ目的”で来てもらえるかも知れない。

 外国人の客単価は確実に上がるだろうし、観光客数自体も増えるかも知れないのだ。

 これはまさに、輸出に頼らない「良質の外需」といえる。

 10年ほど前から石原都知事が提唱するも、法の壁を越えられず2003年に断念したこの「カジノ構想」は、どうやら現在、一部の国会議員によってふたたび推進されているようで、候補地は沖縄と東京・お台場である。

 羽田空港が国際線ターミナルを開業させた今となっては、さらにこの運動を加速させて、羽田近辺に出来たら…と個人的には思っている。


公営カジノが、ゲーム界を活性化させる

 経済的に行き詰まった現在の日本を救うかもしれないこのカジノだが、この恩恵は“ゲーム業界”にとっても、大きなものとなるだろう。

 カジノで遊ばれるゲームは当然ながら、ゲームメーカーが作るわけだから、業界に新たな需要が生まれることになる。

 そしてカジノは、恐らく半永久的に続くだろうから、そのままそこに“新たなゲーム市場”が生まれるということでもあるのだ。

 さらに、外国人観光客を多く取り込めば取り込むほど、国内の他のゲーム市場を損なうリスクが下がるので、新たな市場開拓によるそれまでの市場の圧迫という“パイの奪い合い”に悩むゲーム業界にとっては、まさに理想的市場といえるのだ。

 ゲーム業界の低迷が叫ばれる昨今、公営カジノは日本経済同様、ゲーム業界を活性化させる重要な切り札となるのではなかろうか。


公営カジノが、ゲーーの地位を向上させる

 なお、ここからは自分の提案および私見だが、やり様によっては、公営カジノがゲーマーの地位を向上させることにもつなげられるのではないか、と考えている。

 現在、ゲームのイメージはWiiやDSによる非ゲーム層の取り込みなどによって、徐々に上向いてきているが、ことゲーマーについては、「廃人オンラインゲーマー」(ネトゲ廃人)がテレビで特集されるなど、80年代同様、依然として悪いままだ。

 自分はこれまで一貫してeスポーツ化、ゲーマーのプロ化が、結果としてゲーマー全体のイメージ向上につながると述べてきた。

 それはゲーマーがゲーム競技によって生活の糧を稼ぐことで、ゲームをただの“ホビー”だけでなく“プロスポーツ”という意味合いも持たせることが可能となる。

 となると当然ながら、これに従事するゲーマーは一定の社会的地位を手にすることになり、ひいてはゲーマー全体のイメージアップにつながる…という話だった。

 ところが現在の日本では、これらeスポーツ化、ゲーマーのプロ化がなかなか進まず、国内かつゲーム競技のみで生活するということには至っていない。

 そこで自分が提案したいのは、もし法律が改正され、日本に公営カジノが出来るのであれば、その中に「ゲーマーの闘技場」を作れないか…ということである。

 とはいえ、これは決して“ゲーマー同士で賭けゲームをする”というワケでなく、ゲーマーが競技し、それに観客が金銭を賭けるということだ。

 つまり、ゲーマーは競馬の騎手や競輪選手のごときポジションであり、「eスポーツとカジノとの連動」ということである。

 カジノの中にゲーマーの闘技場があるというのは、他ではないことなのかもしれないが、世界中のカジノの中で、日本らしいカジノを作るというのであれば、これは一定の意義を持つことだろう。

 ただもちろん、これには問題もある。

 eスポーツのための“見せるゲーム”作りが必要だ…と、あるeスポーツ運営者が強調するように、競技向きのゲームが開発されている(または、すでにある)状態でなければならない。

 特に外国人観光客が多いであろうカジノ内においては、分かりづらいゲームだと、即座に競技が成立しなくなる。

 またそれ以前に、観客の賭け事のためにゲームプレイを披露するのか…という抵抗もあるかも知れない。

 そして同様の理由で、地位向上どころか、逆にイメージダウンになるのではないか、という危惧もあるだろう。

 ただ、競馬の騎手や競輪選手を見て分かる通り、彼らにはそんな負のイメージはないし、ゲーマーをキチンと職業化することこそ、地位向上の第一歩であることを考えると、やはりこれに期待せずにはいられないのだ。

 いずれにせよ、公営カジノのゲームによって、日本経済が持ち直しでもすれば、それと共にゲーム界全体の活性化も望めるのでは、と考えている。