2007年8月25日の記事です。

スポーツスタジアム・無事終了の打ち上げ
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 さて、今回はかなり趣向を変えて、とある「実験」をしてみた(いつも理論じゃつまらないかと)。
 今回、実験をやってみようと思い立ったのは、 Eスポーツスタジアム の運営者を中心に、先日の大会(2007.8)の ”打ち上げ” をやろう、という話が来たことによる。
 打ち上げ会場は、新宿の ”酒を持ち込める” 中華料理屋(料理が旨く、居酒屋としても極めてリーズナブル!)とのことで、下調べにそこのHPを覗いた時のことだった。

  上海小吃 (新宿・歌舞伎町)

 ここの「来店サービス」について眺めていた時だった。あっと思ったものがあった。
 それは、 「各ジャンルで『1位』になった方にはワインをサービス」 というものだった。
 内容を真剣に見てみると・・・


 何とスポーツの1位も認めてくれるというではないか! ・・・これはさぞかし、ゲーム競技の1位もOKなんだろう・・・というより、自分にとって基本的に1位とは、 ”ゲーム競技の1位” を指し、最初から、それ以外の何者でもないのであるが。

 ともあれこうして自分は、「実験」をやってみようと思い立ったわけである。

 さて自分にとってのゲーム競技は、格ゲーやFPS対戦ではなく、「ハイスコア」なので、そこでの「全国一位記録」を使うことになり、具体的には、アーケードゲーム誌の「アルカディア」に記載された自分の「全国一位記録」を用いることにする。

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 過去の全国一位記事をいろいろ掘り返してみたが、やはりこの記事(STG『ピンクスゥイーツ』の初回集計)が、ちょうどいい感じで「1位」と明記されているので、ゲーム誌をあまり見ない人でも、すぐに理解してもらえるだろう。
 幸いというべきか、自分の身分証の実名とスコアネームが同じのため、更に分かりやすくていいい。
 (※スコアネームと実名が同じなのは、10年以上前からで、別にこの日のために ”狙った” というわけではない)

 そして今月8月21日、満を持して、打ち上げと実験を兼ね、会場の「上海小吃」へ。
 「上海小吃」は、まだEスタの仲間があまり集まっていなかったが、久々に会う顔がいっぱいあり、しばし懐かしんだ。
 ただそれも束の間、この ”1位ワインサービス” は、来店時に申し出なければならない。

 積もる話もそこそこに、自分は早速ゲーム雑誌片手に、今回の「週刊」の題名どおり、「ゲームの1位」が社会で認められるか、試すことになった。

 ただこの実験を試す前に、「ゲーマーの社会的地位」について、軽く振り返っておきたい。


ームにハマっていることを
ひた隠しにするゲーマー

 WiiやDSの好調により、これまで縮小傾向にあったゲーム産業は、一気に勢いを盛り返し(ブーム火付け役の任天堂は、1兆円企業に躍り出た)。
 こういった最近のニュースは非常に喜ばしいし、今後もいろんな層にゲームが受け入れられていけば、と思う。

 しかしそれはあくまで「ゲームそのもの」(あるいは産業として)が認められたわけであり、「ゲーマー」が認められたことでは、一切無い。それゆえ当HPは、「ゲーマー」の地位向上を開設時から謳っていて、その現状を少しでも変えられないか、模索し続けているわけである。そして無論、今回の「Eスタ」運営協力も、その一環である(何のために ”プロゲーマーWEB” と銘打ってあるか、再確認していただければ幸いです!) 。

 またさらに厳密にいえば、こうやってやっと認められた「ゲーム」の方でさえ、それが ”他の多くの趣味とともに遊ばれる” ことを期待されていて、 ”ゲームにどっぷりハマる” ことについては、まだまだ否定的である。
 ここであくまで求められるのは、「Wiiのある新しい生活」であり、「Wiiばかりの新しい生活」ではない。

 最近友達から借りた、ゲーセンでシューティングゲームにハマっていく高校生の成長を描いた本『連射王』(川上稔)にもあったが、やはり主人公は自らがゲーセンでハマりまくっている事を、親はもちろん、友人にさえ自らがゲーセンに通っていることを ”ひた隠し” にしている。
 例えば、日夜練習に励んで甲子園を目指す「野球少年」や、高価な機材をそろえて音楽活動に精を出す「バンドマン」・・・彼らは社会から好意的に見られても、生活が厳しい以外にこれといったネガティブなイメージはない。 いやまず何より、彼らを ”オタク” と呼ぶ習慣すらないだろう。

 ゲーマーは違う。ゲーマーはれっきとしたオタクであり、暗い、キモイ、狂っている、という ”3Kイメージ” で見られがちであるし、ややもすれば、犯罪を起こした少年の趣味として槍玉に挙げられることすら、これまで何度もあった。
 残念ながら現時点では、技を見せて観客を魅了しても、片やヤンキースの松井秀喜は ”スポーツのプロフェッショナル” で、片やゲーム大会優勝者は、 ”ただのオタク” である。

 そういう意味においては、一般ゲーマーであろうと、大会優勝者や全国一位スコア獲得者であろうと、残念ながら「極めて ”平等” に ”差別” される」


して遂に申し出る。 結果は・・・!

 さて、そんなバックグラウンドが重くひかえている中で、果たして「ゲームの1位」は認められるのだろうか?

 Eスタメンバーが続々と店内に集まる中、自分は思いきって、店長に申し出ることにした。
 事情を話したEスタのメンバーからは、「頑張れ!」と檄が飛ぶ。

 店長は厨房で忙しくしていたが、今しかないと思って話しかける。 ”ナンバー1のサービス” についてですが、ゲームのハイスコア全国集計で1位になったんで、いやその、ワインをサービスしていただけないかな、と・・・。

 ゲームをれっきとしたスポーツととらえる当HPの性質上、こういったことは決して恥ずかしがってはならず、むしろ当然のことのように申し出なければならないわけだが、それでもドキドキしてしまう。
 こんなこと言って変な奴とか思われないか(既に変ですけど)、最悪、「お前は何を言ってるんだ? そのまま帰れ」とか言われるのではないか、と内心はかなり心配していたのである。

 店長は自分が差し出した「アルカディア」(アーケードゲーム誌)のハイスコア全国一位ページをマジマジと見て、一瞬固まったように見えた。

 そりゃそうだろうな、ゲームの「ゲ」の字も知らないであろうご年配の店長さんに、いきなりゲームもスポーツで、その1位を認定しろ、と言っているわけなんだから。無理難題を押し付けたも同然だ・・・。

 反応を見て自分がやっぱダメか、とあきらめかけた時のことだった。店長は自分の名前を指差して「これですね、分かりました。じゃ、このページをコピーして再度お持ち下さい」と言って、10円玉を手渡してくれた!
 やった、と思った瞬間だった。コピーを要求するとは、「1位証明文書」としてそれを認定するということだ。自分が慌ててコピーし、店長に手渡したのは言うまでもない。

 みんなが席につくころ、件のワインも運ばれてきて、今度は事情を知った全員が、大ウケしただけでなく、「おめでとう!」と祝福してくれたことが、とても嬉しかった。

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乾杯!!
(※ ただしこういった成功例は、あくまで一例です)

 いずれ、この「ハイスコア全国一位によるワイン無料化大成功」を、”これはあくまで一例です” と 但し書きすることのがなくなる時代が来る日まで、これからも頑張っていきたい。

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おまけ : これが 「豚の脳ミソ」
(味があまりに ”タラの白子” に似ていて、驚いた!)